ボールナット式は、ギヤボックスの中にボールベアリングがネジの溝に沢山詰まっており点接触なので抵抗が少ないのが特徴です。しかし構造上、大型で重量があります。
ギヤ比を大きく取ることができるので、大きな操舵力が必要なトラックなどに使用されております。
またパワステがあまり普及していなかった時代は、ハンドルを軽くするため乗用車にも使用されていました。
ラック式に比べ構造が複雑ですが、路面からの振動も伝わりにくいです。
ラック式は構造が簡単で小型、軽量でハンドル応答性が良いです。
しかし路面からの振動がハンドルに伝わりやすいです。
現在の乗用車や中型トラックなどもこのラック式を採用されております。
パワステは油圧式と電気式があります。
油圧式はエンジンからベルトやギヤを介して駆動される油圧ポンプで発生した油圧で、ハンドル操舵力を補助します。
原理的には簡単な物で安価ですが、油圧パイプなど張り巡らせる必要があります。
エンジン動力に依存するので、燃費に関わりが出てきます。
電動式は、ハンドル部分にモーターを設置してコンピューターが最適な補助力を計算して補助してくれる仕組みです。
コンピューターやモータを使うので高価ですが、小型でエンジン動力に依存しないので現在は電動式が基本です。