ホンダ・ジャズとは
現在はホンダのSUVといえばCR-Vですが、ホンダ ジャズというOEM車が存在しました。ホンダの名前がありますが、正確にはいすず自動車より「いすず・ミュー」のOEM供給を受けて販売されたシリーズです。ほぼミューそのものといってもいいでしょう。ミューの方も現在は販売を終了しています。
ホンダがクライスラーのジープ・チュロキーの販売終了の穴を埋める形で市場に登場しました。命名は、当時のホンダのはやりとして音楽用語を使う傾向にのっとった(コンチェルト、プレリュード、バラード、ビートなど)の流れをくんでジャズとなっています。ボディにもその車名ロゴが貼られていました。
CR-Vのリリースにより生産は終了し、ジャズの名前はバイクの方が有名になり、この車種のことはあまり知られなくなったようです。現在はフィットの輸出仕様に使われていますがもちろんこの車種とは別物です。もともとのモデルである「ミュー」の由来は「ミステリアス」と「ユーティリティ」を組み合わせた造語で、「謎に包まれた不思議な機能を持った車」という意味です。
4WDながら安定感と機動性の高いバランスのよい車種でしたが1993年10月から1996年12月までと販売期間が短く、レアな車といえるようです。CR-Vが1995年5月に発表されたことにより、販売も積極的に行われなくなっていきました。品質が高い、隠れた名車、通好みの4WDといえるかもしれません。