そろそろ狙い目!4代目ハリアーのおすすめグレード教えます
人気の4代目(80)ハリアーは、2020年の登場から4年が経過し、ひと昔前であればフルモデルチェンジ、現在ではビッグマイナーチェンジがありそうなタイミングに差しかかっています。
トヨタブランドを代表する都市型SUVということもあり、デビュー以来、高い人気を保っている現行型ハリアーの中古車のおすすめを解説します。
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- ライバルに対するアドバンテージが多いハリアー
- トヨタ製ハイブリッドの燃費の良さも魅力を高めている
- ハリアーを選ぶならまずはパワートレインから始めると吉
- 装備の充実度で選ぶなら「Z」グレード以上がおすすめ
ライバルに対するアドバンテージが多いハリアー
現行型で4代目を数えるトヨタ ハリアー(80系)は、RAV4や北米向けハイランダーと同じTNGA(GA-K)プラットフォームが採用されています。
お馴染みのRAV4と異なるのは、デザインを最優先させた内外装、最上級のランドクルーザーは別として、トヨタSUVを代表する質感を備えている点です。
しかも、歴代モデルはエントリーグレードの価格を抑える(300万円以内。現行型も登場時のSは299万円でした)ことで、若い層にもアピール。
内外装の質感が高いかどうかは、受け手となる各人の好みや経験などにより異なるとはいえ、日産 エクストレイルやマツダ CX-5、ホンダ ZR-V、三菱 アウトランダー、スバル フォレスターなど日本勢のライバルと比べると、内外装ともに個人的には「見せ方が上手い」と感じます。
トヨタ製ハイブリッドの燃費の良さも魅力を高めている
いっぽうで、ハリアーの懸念は、クロスオーバーSUVのなかでも比較的攻めたデザインによる、後席の居住性や積載性。
後席の包まれ感が強く、足元も頭上空間もRAV4に譲ります。
さらに、ハリアーの荷室容量は409L〜1,045L(HV、ガソリン車)で、542L〜1,150L(HV、ガソリン車)のRAV4と比べるとひと回り近く小さくなっています。
それでも日常ユースではほとんど不足はないはず。もしも頻繁にアウトドアや各種アクティビティを楽しむのであれば、RAV4を指名すれば問題ありません。
ハリアーの美点は燃費の良さ。ハイブリッド車(HV)は22.3km/L(WLTCモード燃費。以下同)、ガソリン車は15.4km/L、PHEVは20.5km/Lとなっています。
RAV4 ハイブリッドが21. 4km/L、エクストレイルは18.3〜19.7km/L、CX-5は13.0km/L〜17.4km/L、PHEV専用モデルのアウトランダーでも16.2km/L〜16.6km/Lで、ライバルに対するアドバンテージになっています。
ハリアーを選ぶならまずはパワートレインから始めると吉
現行ハリアーを買う際は、ほかの多くのモデルと同じように、まずはパワートレーンの選択から始める良いでしょう。
2WDか4WDかは、降雪地域か非降雪地域かなどでおのずと決まってくるはず。
登場時の新車価格は、2.0Lガソリン車が299万円〜443万円、2.5L HVは、358万円〜504万円で、単純に比較はできないものの、HVのほうが約60万円高く設定されていました。
中古車でも、同じような程度であればHVのほうが高くなる傾向にありますが、パワートレーンの差は新車時ほどは大きくありません。
またHVは燃費だけでなく、静粛性の面でも利点があります。
2022年9月に追加されたPHEVは、未使用車が中心で、物件数もかなり少なく、しかも高値安定となっていて、指名買いしたい以外は、中古車としての旨味は薄めです。
装備の充実度で選ぶなら「Z」グレード以上がおすすめ
4代目ハリアーは、エントリーグレードの「S」でも衝突被害軽減ブレーキをはじめとしたToyota Safty sense(トヨタ・セーフティ・センス)が標準化されています。
ただしファブリックシートのみで、操作もマニュアルになるなど、装備は比較すると簡素に抑えられています。
装備の充実ぶりを重視するのであれば「Z」グレード、質感も高めたいのなら「Zレザーパッケージ」を狙いたいところです。
本革シートはもちろん、ステアリングヒーター、助手席4ウェイパワーシート、運転席オートスライドアウェイ、快適温熱シート+シートベンチレーション(運転席・助手席)などが標準装備されています。
そこまでの機能が不要であれば「G」グレードでも十分。ファブリック+合成皮革のシート、2ウェイの電動ランバーサポートなどが標準装備されています。
廉価グレードの「S」でも、中間グレードの「G」でも、ハリアーの美点である美しいスタイリングは変わりませんので、予算によって選んでも良いでしょう。