デミオ(マツダ) モデルチェンジ解説

初代DW系から4代目DJ系まで、歴代のマツダデミオの外観・エンジン・インテリア、装備、マイナーチェンジ情報。グレード別スペックやライバル車情報を掲載。どこよりも豊富な情報でデミオを完全解説します。
デミオが登場したのは1996年。華やかだったバブル景気が終わり、不況も本格化しはじめた年でした。
発売当時、マツダもまたバブル崩壊の影響で業績不振の状態でしたが、デミオの成功によりマツダは息を吹き返し、デミオはマツダの救世主とも言われる車となりました。
なお、2019年9月発売の4代目(一部改良モデル)以降、車名を日本国外向けと同じ「MAZDA2」に統一しています。
競合車との比較
デミオ(ガソリン) vs 日産 ノート、ホンダ フィット(ガソリン)
コンパクトカーのカテゴリではライバルとなる車種がたくさんありますが、デミオのガソリン車とディーゼル車で分けて考えると、ライバルはよりはっきりします。
ガソリン車の有力なライバルとしては、日産のノート、そしてホンダのフィット(ガソリン車)があげられるでしょう。
ガソリン車のスペックについては、デミオ、そしてノート、フィットもサイズ、走行性能、そして燃費は類似の性能となっており、価格帯も似たようなものです。
デザインやインテリア、走りの感じの好みで決めることになると思いますが、購入のときはこれらの名前をあげて競合させ、有利な条件を引き出すようにしましょう。
マツダ デミオ | 日産 ノート | ホンダ フィット | |
---|---|---|---|
希望小売価格 | 135~194.4万円 | 139~232万円 | 129~192万円 |
全長×全幅×全高(mm) | 4060×1695×1500〜1525mm | 4100×1695×1525mm | 3955×1695×1550〜1525mm |
最高出力 | 68Kw(1.3L) 85Kw(1.5L) |
58~72Kw(1.2L) | 73Kw(1.3L) 97Kw(1.5L) |
最大トルク | 121Nm(1.3L) 148Nm(1.5L) |
106~142Nm(1.2L) | 119Nm(1.3L) 155Nm(1.5L) |
燃費性能 | 20.6~24.6Km/L(1.3L) | 18.2~25.2Km/L(1.2L) | 21.8Km/L(1.3L) 19~21.8Km/L(1.5L) |
デミオ(ディーゼル) vs トヨタ アクア(ハイブリッド)、ホンダ フィット(ハイブリッド)
デミオのディーゼル車のライバルですが、コンパクトカーのディーゼル車はデミオくらいしか有力な車種はないのですが、燃費性能のよさという観点でみると、トヨタのアクア、そしてホンダフィットのハイブリッド車があげられます。
ディーゼル車のデミオ、ハイブリッドのアクア、フィットのスペックを比較してみると、サイズ、価格は似たようなものです。
人気のアクアですが、走行性能ではやや見劣りします。
内外装のデザインや装備なども含めて総合的に考えることになりますが、燃費と走行性能をとるならフィットハイブリッド、ディーゼル車特有のトルクの力強さがいいならデミオということになるでしょう。
マツダ デミオ(ディーゼル) | トヨタ アクア | ホンダ フィット | |
---|---|---|---|
希望小売価格 | 178.2~219.2万円 | 176~243万円 | 169~222万円 |
全長×全幅×全高 | 4060×1695×1500〜1525mm | 4030×1695×1455〜1490mm | 3955×1695×1550〜1525mm |
最高出力 | 77Kw | 45~54Kw | 81Kw |
最大トルク | 220~250Nm | 111~169Nm | 134Nm |
燃費性能 | 22.8~30Km/L | 33.8~37Lm/L | 29.0~36.4Km/L |
今後のフルモデルチェンジ予定
「デミオ」の車名としての生産は終了したため、今後のフルモデルチェンジは「MAZDA2」での改良のみとなります。
まとめ
バブル崩壊後経営的に苦境にあったマツダを救った存在ともいえるのがデミオ。登場当初は実用性重視で、小型車ながら広い荷室をもち、価格も抑えめというコストパフォーマンスに優れた小型ワゴンでした。
日本だけでなく、欧州でもMazda2の名前で人気車種となり、その後、実用性重視のワゴンから小型ハッチバック車にデザインが変更になっても、小型車カテゴリで一定の人気を得ています。
特に4代目で導入されたディーゼル車は、有力なクルマがひしめく小型車カテゴリの中で唯一のディーゼル車です。
一般的に、小型車ですとエンジンの非力さに不満を感じる人もいると思いますが、力強い走りを楽しみたいというドライバーにとっては、まず最初に検討される車でしょう。