トヨタ・プリウスの買取相場はいくら?査定額をアップさせるコツやポイントを紹介

言わずと知れた有名な車といえば、代表格に挙げられるのはやはりトヨタ・プリウス。世界初の量産型ハイブリッドカーということで1997年の発売当初から注目を集め、今なお人気を集めている車です。
現行型は2015年に発売された4代目モデル。20数年あまりのロングセラー車種であり、その人気から流通量も多く、多くの車両が買取に出されています。本記事ではプリウスの平均買取相場や、年式別、走行距離別の買取相場を紹介していきます。
- Chapter
- トヨタ・プリウスとはどんな車?
- プリウスの中古車の平均買取価格相場
- 年式別で見る、プリウス中古車の買取価格相場
- 走行距離別で見る、プリウス中古車の買取価格相場
- 買取に出すならフルモデルチェンジ前がおすすめ!
トヨタ・プリウスとはどんな車?

現行型の4代目プリウスは2015年に登場し、2018年にはマイナーチェンジも実施されました。
プリウスといえば、なんと言っても低燃費なのが売り。エントリーモデルのEはWLTCモード燃費32.1km/Lという驚異的な燃費性能となっており、4WDモデルであってもWLTCモード燃費が25.4〜28.3km/Lとなっています。
2021年11月現在、プリウスのカタログモデルはAプレミアム"ツーリングセレクション"、Aプレミアム、A"ツーリングセレクション"、A、S"ツーリングセレクション"、S、Eとなっています。Eは2WDのみで、他グレードは2WD/4WD(E-Four)から選択可能です。
なお、2022年頃にはフルモデルチェンジが発表・発売されるのではないかと予想されており、5代目プリウスがどのような機能を備えて登場するのかが注目されます。
プリウスの中古車の平均買取価格相場

ここからは、車選びドットコムの直近1,000件の買取実績データ(2021年11月5日時点)から、トヨタ・プリウスの中古車買取価格の相場について説明します。
車選びドットコムの実績では、トヨタ・プリウスの全年式での平均買取価格は1,078,000円。最高査定額は1,603,000円となっています。
なお、平均の経過年式は8年7か月で、平均累積走行距離は90,000kmです。
人気車種というだけあって、買取価格も比較的高値で取引されている印象。平均の経過年式や走行距離から見ても、長年乗り続けた後に売却するという方は多いようです。
年式別で見る、プリウス中古車の買取価格相場

続いては、年式別のプリウスの買取相場を見ていきます。
一般的に走行距離が長くなるほど車の買取相場価格は下がると言われていますが、プリウスの場合はそれに加えてフルモデルチェンジや3年落ちなどのタイミングで大きく値下がりする傾向にあります。
ここでは車選びドットコムにて買取価格相場を調べた方のシミュレーション結果をもとに、2020年式から2011年式まで順に、2021年11月5日時点のプリウスの買取査定相場を紹介します。
なお、2017〜2018年式モデルはデータ不足のため今回は買取相場価格を算出していません。
2020年式
2020年式のプリウスの平均的な買取相場価格帯は、181万円〜222万円となっています。
登録されてから1年ほどしか経っていない車両ながら、買取価格としては新車価格よりも100万円以上値下がりしてしまうケースが多いようです。ほとんど走行していないからといって新車同様の金額で買い取ってもらえることもほとんどないため、急いで手放すメリットはあまりありません。
2019年式
2019年式のプリウスの平均的な買取相場価格帯は、174万円〜214万円となっています。
2018年12月に一部改良が行われており、外観や内装のデザインが現行型モデルの形となりました。またE、Sグレードにも先進安全装備の「Toyota Safety Sence」が標準装備されるなど、安全性能が高いモデルとなっていますので、プリウスの中では比較的高値で買い取られています。
とはいえ、2020年式と同様に、買取価格としては新車価格に比べてかなり値下がりしています。
2016年式
2016年式のプリウスの平均的な買取相場価格帯は、112万円〜161万円となっています。
2016年には特別仕様車の「S "Safety Plus"」が登場。通常モデルよりも安全装備が充実したモデルで、こちらは同年式の中でも比較的高い価格で買い取られる傾向にあります。また「ツーリングセレクション」系グレードも人気が高く需要があるため、走行距離が長い割には高値で取引されています。
2015年式
2015年式のプリウスの平均的な買取相場価格帯は、113万円〜153万円となっています。
2015年はフルモデルチェンジが実施された年ですが、4代目モデルの販売開始は12月だったため、4代目プリウスと先代の3代目プリウスが混ざった平均買取価格となります。4代目であれば比較的高い査定額が期待できますが、3代目モデルとなると買取価格は100万円を切ることが増え、高額査定は難しくなってきます。
2014年式
2014年式のプリウスの平均的な買取相場価格帯は、90万円〜137万円となっています。
型落ちの先代モデルということもあり、買取価格は一気に下がってきます。そんな中、「ツーリングセレクション」やカスタムモデルの「G's」といったグレードは未だに人気があるため、100万円超えの高値で買い取られた事例もあるようです。
2013年式
2013年式のプリウスの平均的な買取相場価格帯は、80万円〜107万円となっています。
2014年式モデルと比べて平均買取価格帯の下がり幅が大きい(137万円→107万円)のは、査定に出された車両の走行距離が10万kmを超えるものも多く、かなり使い込まれた車両が増えてきたことが一因。とはいえ、8年以上前のモデルながらこの価格が付くのは、やはりプリウスのブランド力と言えます。
2012年式
2012年式のプリウスの平均的な買取相場価格帯は、67万円〜98万円となっています。
2012年式になると価格帯はさらに下がり、平均買取価格帯も100万円を切る金額となってきます。とは言え、10万km以上走っている車であっても状態が良ければ60万円ほどの値がつく場合もあります。また、「ツーリングセレクション」系のグレードは高年式でも人気が高く、他のグレードと比べて高い価格で買い取られるケースが多いようです。
2011年式
2011年式のプリウスの平均的な買取相場価格帯は、53万円〜84万円となっています。
10年落ちということと、30万kmを超える長距離走行車もかなり多いため、買取相場は大幅に下がります。そんな中でも比較的高値が付くのは、走行距離が少ない車両やLEDエディションなどの特別仕様車、また車両の状態が良いものとなっています。
走行距離別で見る、プリウス中古車の買取価格相場

年式に続いて、走行距離別のプリウスの買取相場を見ていきます。
人気が高く市場に出回る台数も多いプリウスは、フルモデルチェンジや3年落ちのタイミングで大きく値下がりするため、走行距離が少なくても高年式・古いモデルの車両はあまり高値が付かない傾向が見受けられます。
ここでは車選びドットコムにて買取価格相場を調べた方のシミュレーション結果をもとに、2021年11月時点の0〜90000kmまでのプリウスの買取査定相場を紹介します。
走行距離 0〜1万km
走行距離0〜1万kmのプリウスの平均的な買取相場価格帯は、163万円〜211万円となっています。
2018年のマイナーチェンジ以降の現行型プリウスであれば、走行距離1万km未満の車両は150万円超えの高値が付くケースも多いですが、それ以前の車両となると査定額がガクッと値下がりする傾向にあります。
走行距離 1〜2万km
走行距離1〜2万kmのプリウスの平均的な買取相場価格帯は、148万円〜186万円となっています。
現行型の4代目プリウスは100万円以上の買取価格が付くケースがほとんど。それ以前の型落ちモデルとなると、フルモデルチェンジやマイナーチェンジのタイミングごとに査定額が大きく値下がりしています。
走行距離 2〜3万km
走行距離2〜3万kmのプリウスの平均的な買取相場価格帯は、133万円〜173万円となっています。
先述した走行距離2万km未満の車両と同様、フルモデルチェンジやマイナーチェンジごとに大きく値下がりする傾向は変わりません。ただ、走行距離が伸びてきたことで最新型の現行モデル(2018年式〜)であっても150万円を超える査定額はなかなか付かなくなってきます。
走行距離 3〜4万km
走行距離3〜4万kmのプリウスの平均的な買取相場価格帯は、122万円〜159万円となっています。
買取に出されるプリウスは比較的高年式の車両が多い傾向にあり、走行距離が4万km未満であっても10年落ちのモデルが多数査定されています。型落ちの3代目プリウスで高値が付くことは稀ですが、やはり「G's」といった人気グレードなどでは多少買取価格が高めになる傾向にあります。
走行距離 4〜5万km
走行距離4〜5万kmのプリウスの平均的な買取相場価格帯は、93万円〜134万円となっています。
4代目プリウスのマイナーチェンジ後モデルであれば100万円以上の買取価格が付くケースが多いものの、マイナーチェンジ前のモデル、特に2015年式だと100万円を切る車両も増えてきます。
走行距離 5〜6万km
走行距離5〜6万kmのプリウスの平均的な買取相場価格帯は、75万円〜109万円となっています。
平均買取相場価格は大きく下がっていますが、走行距離は直接的な要因ではなく、どちらかというと買取に出される車両が古いモデル中心になってきていることが大きいと言えます。
走行距離6万km未満の4代目モデルは、グレードや状態にもよりますがおおよそ100万円前後、3代目モデルは50万円前後の査定額に。各モデルごとに比較してみると、走行距離が伸びている割に買取価格の下がり幅はあまり大きくない印象です。
走行距離 6〜7万km
走行距離6〜7万kmのプリウスの平均的な買取相場価格帯は、64万円〜101万円となっています。
走行距離7万km未満となると、2代目マイナーチェンジ後モデルの査定も増えてきます。2代目末期モデルの2009年式では10〜20万円前後の買取価格、それ以前のモデルとなると10万円以下と、古いモデルだけにかなり買取価格は下がってきます。
一方、4代目モデルは相変わらず100万円を超える価格の車両も多く、走行距離よりも年式が買取価格に大きく影響していることがわかります。
走行距離 7〜8万km
走行距離7〜8万kmのプリウスの平均的な買取相場価格帯は、53万円〜74万円となっています。
平均買取相場価格は80万円を切ってきましたが、これは4代目マイナーチェンジ後の浅年式モデルの査定が少ないことが大きいと言えます。2015年式までの4代目モデルであれば100万円前後の値がつくケースは多いですが、3代目モデルは走行距離8万km未満となると急に値下がり幅が大きくなり、50〜70万円ほどの買取価格が中心となってくる傾向にあります。
走行距離 8〜9万km
走行距離8〜9万kmのプリウスの平均的な買取相場価格帯は、38万円〜59万円となっています。
流石に走行距離9万km未満となると、最新モデルの2020年式でも50万円台の値がつくケースもあり、年式が新しいとはいえ高額査定は期待できなくなってきます。査定に出される車両は2代目〜3代目モデルが中心で、2代モデルは〜20万円台、3代目モデルは〜50万円台ほどの価格帯となっています。なお、4代目モデルの場合は80万円台が主になります。
走行距離 9〜10万km
走行距離9〜10万kmのプリウスの平均的な買取相場価格帯は、27万円〜54万円となっています。
走行距離10万km未満の車両は、先述した9万km未満と大きくは買取価格の相場は変わりありません。ただ、3代目の初期モデルや2代目モデルは10万円以下の価格帯となることがほとんどです。
ここからは走行距離が伸びるほど買取価格も下がってきますが、やはり現行型の4代目モデルの値下がり幅は緩やかで、2016年式・走行距離25〜26万kmの車両で50万円超えの査定額がついたケースもあるようです。
買取に出すならフルモデルチェンジ前がおすすめ!

年式別、走行距離別にプリウスの平均買取相場価格を見てきました。
それぞれの買取相場や値下がりの傾向を見て分かる通り、プリウスを高額で買取してもらうためには「型落ち前に売却する」ことが大きなポイントとなります。
もちろん、走行距離が伸びれば買取価格も下がりますが、値下がりする価格の幅は年式ごとに大きな差があります。最新型であれば走行距離が長くても値下がりしにくいですが、フルモデルチェンジやマイナーチェンジの前のモデルの場合は走行距離に対する値下がり幅も大きくなります。
また、単純に型落ちするだけでも買取相場価格帯は大きく下がるため、売却を考えているのであれば早め早めの査定がおすすめです。
なお、プリウスは2022年頃にフルモデルチェンジされるのでは?と予想されており、新型が発表されると現行型モデルの買取価格は下がる可能性が高いです。現在プリウスの売却を考えているのであれば、フルモデルチェンジ前に売却する方が得かもしれません。