中古車を狙っている人、必見!カローラクロスとヴェゼル。中古で買うならどっちがお得?
Cセグメント相当のSUVであるトヨタ カローラクロスと、Bセグメント以上Cセグ未満といえるホンダ ヴェゼルの現行モデル。
両車ともにお子さんのいるファミリー層にも対応する居住性、積載性を備えつつ、狭い道路や駐車場でも持て余さないサイズで人気です。
そんな2台を比較してみましょう。
大きすぎず小さすぎない、ちょういいサイズを狙ったカローラクロス
初代となるトヨタ カローラクロスは、2021年9月に発売されました。
TNGA(GA-Cプラットフォーム)ベースで、カローラ初のSUV化により487Lという荷室容量を実現。最低地上高は160mmとSUVとしては低めです。
登場時のパワートレインは、1.8Lのハイブリッドとガソリンエンジンの2つで、前者は2WDと4WD(E-Four)、後者は2WDのみの設定。
2023年10月の一部改良では、ガソリンエンジンが1.8Lから2.0Lダイナミックフォースに進化し、燃費、出力ともに向上。
ステアリングとブレーキ操作をサポートする「プロアクティブドライビングアシスト」が用意されたほか、「プリクラッシュセーフティ」に交差点右折時の対向車、右左折時の横断歩行者検知機能が加わるなど、先進安全装備も進化を遂げています。
センタータンクレイアウトで広い室内が魅力のホンダ ヴェゼル
対するホンダ ヴェゼルは、2021年4月に2代目に世代交代しました。
ホンダ独自のセンタータンクレイアウトによる、低くて広いキャビンやラゲッジスペースが特徴。クロスオーバースタイルであっても居住性や積載性などの実用性に我慢する必要はありません。
同レイアウトならではの後席チップアップにより、後席座面を引き上げて固定することで、背の高い荷物の積載や後席での着替えなども可能。
ラゲッジ容量を増やしたいときは、ダイブダウンにより後席を床下にフラットに格納できるという美点もあります。
ただし2代目の荷室容量は非公開。筆者が開発陣に伺ったところ、初代より容量は減ったものの、開口部の工夫などにより、荷物の積み降ろしのしやすさなど、実際の使い勝手を重視したと説明してくれたことがあります。
最低地上高は175mm〜195mmとなっていて、カローラクロスよりも若干高くなっています。
パワートレインは、1.5Lのハイブリッド「e:HEV」とガソリンエンジンを設定。ハイブリッドには2WDと4WDを、純ガソリン車は4WDのみの用意となります。
2024年4月にマイナーチェンジを受け、内外装デザインを刷新するとともに、「e:HEV」はよりスムーズな走りを追求しています。
くわえて先進安全装備も衝突被害軽減ブレーキやACC、車線維持機能のアップデートに加えて、渋滞運転支援機能や急アクセル抑制機能も用意されました。
人気グレードの「e:HEV PLaY」は、「e:HEV Z」グレードの”PLaYパッケージ”として新設定されました。
カローラクロス、ヴェゼルの違いは?
カローラクロスのボディサイズは、全長4,490mm×全幅1,825mm×全高1,620mmで、ホイールベース2,640mm。最小回転半径は5.2m。
いっぽうのヴェゼルは、全長4,340mm×全幅1,790mm×全高1,580mmに、ホイールベースは2,610mm。最小回転半径は5.3〜5.5mで、全長、全幅ともにひと回り大きいカローラクロスですが小回り性能では優れています。
ただし、狭い場所でのすれ違いや乗降などでは、幅が狭いヴェゼルのほうが有利。狭い駐車場などでの取り回しでもヴェゼルのほうがうわ回るケースもありそうです。
室内の後席の足元空間は、センタータンクレイアウトを採用するヴェゼルがフラットで、膝前空間にも余裕があり、カローラクロスよりもうわ回る印象。
いっぽうで、先述したように積載力ではカローラクロスの方が上で、積載性を重視するのならカローラクロスが有利といえます。
中古市場での物件数では、現行ヴェゼルのほうが多く、より豊富な選択肢から選べます。
また、取り回し、居住性や実用性などの面では差があるものの、ボディサイズに制約がないのであれば、その差は気にするほどのものではないでしょう。
主力のハイブリッド車のカタログ燃費は、カローラクロスが若干うわ回っていますが、ガソリンをふくめたエンジン排気量に差があり、税金はヴェゼルのほうが有利です
あとは、ガソリンエンジン車を狙う場合、カローラクロスは2WDのみ、ヴェゼルは4WDのみとなっていることを覚えておきましょう。