長時間の運転でも安心!疲れにくい車ランキング9選

仕事、あるいは趣味のために長時間・長距離の移動を、毎日・毎週車で行っている方も少なくないでしょう。
ロングドライブでは、いかに長時間心地よく運転できるか、快適に車内で過ごせるかがポイントになってきます。
今回は、疲れにくい装備・機能が備わった車をボディタイプ別におすすめの9台をピックアップ、ランキング形式で紹介します。
(※ 今回のランキングでは、限定モデルを含まないラインナップから選出しています)
- Chapter
- 運転で疲れる要因とは
- 運転で疲れにくい車の特徴
- 疲れないドライブのためにドライバーが行うこと
- 快適なロングドライブができる”疲れにくい車”おすすめベスト8!
- 最適な車選びで、疲れ知らずなドライブを楽しもう!
運転で疲れる要因とは

長時間の運転でドライバーは、目から入ってくるさまざまな情報を処理しながら車を走らせています。
長く同じ姿勢を続けることになるので、背中や腰、肩まわりなどにも疲労が蓄積。さらに運転の緊張からくる疲労もあります。
また走行中は、耳からエンジン音やロードノイズ(NHV)、身体にはクルマの振動なども伝わって、これも疲労の原因になっています。
現代の自動車は、ドライバーの疲労をつくる要因を極力減らすよう設計されていますが、車種によって差があるのも事実。
疲れにくい車を探している方は、そういった視点で車選びをしてみると良いでしょう。
運転で疲れにくい車の特徴

運転疲れを感じる瞬間は、おもに遠出する際が多いと考えられます。特に、人や荷物を多く乗せて移動する機会が多い方は、より疲れにくい設計、装備が必要に感じるでしょう。
疲れにくい車とは、まず乗り心地が良いこと。いわゆるNVHが少ないことが、乗り心地が良いことのひとつの条件です。
NVHとは、「Noise(ノイズ)=騒音」「Vibration(バイブレーション)=振動」「Harshness(ハーシュネス)=路面の凸凹を通過したときに発生する振動や衝撃音」の頭文字を取ったもので、これらが上手に抑え込まれた車種は、おおむね乗り心地が良いと感じられます。
誤解を恐れずに言ってしまえば、路面の凸凹、エンジンからの振動やノイズ、ボディの風切り音や細かなパーツ同士が発生する共鳴音など、それらがドライバー(室内の乗員)に伝わりにくい設計が理想です。
次に視認性が高い(見通しが良い)こと。目線が高い位置にあり、視界が広い車種は、ドライバーが体勢を変えずとも広い範囲を確認できるので、疲れにくくなります。
また振動や揺れを感じにくい高性能なシート、ドライバーの思い通りに動くハンドリングなども、運転の疲れにくさに繋がります。
さらにエンジンパワーも、疲れにくい車を選ぶ際のポイントです。高速道路を走行する際、長い登坂路や追い越し時など、パワーが大きいとアクセル操作が少なく、ストレスなくスムーズな加速も可能です。
最近では、運転支援システムも、ドライバーの疲れを軽減してくれます。
代表的なものでは、前走車との車間距離を一定に保ちながら追従する「アダプティブクルーズコントロール」や、ハンドル操作をサポートしてくれる「レーントレーシングアシスト」などは、長時間のドライブや渋滞時などにドライバーの疲れを軽減してくれます。
最新の運転支援システムを搭載しているか、どんな安全性能が備わっているかを事前に確認しておくことをおすすめします。
疲れないドライブのためにドライバーが行うこと

前項で"振動や揺れを感じにくい高性能なシート"と書きましたが、ドライバーが正しいドライビング姿勢を取ることができなければ、宝の持ち腐れ、ブタに真珠、ネコに小判で、意味がありません。
そのためには、シートの細かな調整のほかに、ステアリングのテレスコピックやチルト調整が可能な車種が良いでしょう。理想は、細かく調整ができる電動式です。
ステアリングの調整は、頭を動かさず視線の上下動だけで車両前方とメーターがすべてみえること。なんとなくで位置決めを行なうと、頭を大きく動かさないと速度が確認できないなんてこともあり、疲労がたまるうえに危険です。
またアクセル操作は、なるべく一定が理想です。アクセルを踏んだり離したり、ブレーキで速度調整する回数が多いと、疲労がたまります。
アクセルを踏んだり離したり、ブレーキで速度調整する回数が多い人は、おおむね車間距離が近いです。高速道路ではとくに、周囲の速度にあわせて、車間を取って、一定のスピード(アクセル開度)で走ると、疲労は軽減されます。
快適なロングドライブができる”疲れにくい車”おすすめベスト8!
【軽自動車】スズキ ハスラー

走りやすさと燃費の良さを両立したスズキ ハスラー。マイルドハイブリッドを全車に搭載しており、電気の力で低燃費走行をサポートしてくれます。
先進の安全装備である「スズキセーフティーサポート」も搭載。見落としがちな危険も回避することができるので、常に安心・安全な運転をすることができます。
また、ドライバーの体格や好みにあわせてシートやステアリングの位置を細かく調整できるので、軽自動車のなかでは疲れにくい車になっています。
4WD車であれば、下り坂・坂道・雪道、あらゆるシチュエーションに強いため、レジャー利用が多い方にはおすすめな一台です。
ボディサイズ | 3.4m×1.48m×1.68m |
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燃費(WLTCモード) | 25km/L |
安全性能 | SUZUKI Safety Support 搭載 ・衝突被害軽減ブレーキ ・車園逸脱抑制機能 ・アダプティブクルーズコントロール... etc |
【軽自動車】ホンダ N-WGN

ひとりひとりの毎日の暮らしになじみ、誰もが心地よく使え、親しみやすさを感じるクルマを目指したという2代目ホンダ N-WGN。
チルト&テレスコピック機構を持つステアリングに、ハイトアジャスター付きの運転席、足元はペダル配置や操作性までこだわった設計。ドライバーの身体になじむシートは、アームレストも付いています。
さらに燃料タンクを前席下に収める独自のセンタータンクレイアウトによって、広い室内空間と使い勝手のいい荷室を実現しています。
横断中の自転車にも対応した衝突軽減ブレーキ(CMBS)をはじめ、渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)、車線維持支援システム(LKAS)などで構成される安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を標準装備して、安心で快適な運転をサポートします。
NAの660ccエンジンでも十分に使えますが、中長距離の移動が多い方にはターボエンジンの載ったN-WGN カスタムがおすすめです。
ボディサイズ | 3.395m×1.475m×1.675〜1.725m |
燃費(WLTCモード) | 20.0〜23.2km/L |
安全性能 | Honda SENSING 衝突軽減ブレーキ(CMBS) 渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC) 車線維持支援システム(LKAS)…etc |
【国産コンパクトカー】日産 ノート e-POWER

3代目日産 ノート(E13型)は、キックスに続くe-POWER専用車として2020年にデビューしました。
ドライバーシートに十分なスライド量とリフト量を確保して、前方を見渡しやすい見晴らしのいいアイポイントを実現するとともに、ステアリングにテレスコピック機構を装備することで、さまざまな体格のドライバーがベストなポジションを調節することが可能です。
最高出力&最大トルクを向上させた第2世代のe-POWERは、モーター特有のトルク特性によってスムーズな加速と、パワフルな特性でストレスのない走りを実現。
ワンペダル感覚で走行できるほか、走行中はロードノイズの大きい路面でエンジンを作動させることで、その存在を薄めるなど、独特の機構がドライバーの疲労を軽減します。
安全装備は、「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」をはじめ「インテリジェントLI(車線逸脱防止システム)+LDW(車線逸脱警報)」「踏み間違い衝突防止アシスト」ほか、オプションでアクセル、ブレーキ、ステアリングの操作をアシストする「プロパイロット」が用意されています。
街なかや通勤のアシからロングドライブまで、幅広く活躍してくれる1台です。
ボディサイズ | 4.045m×1.695m×1.520m |
燃費 | 23.8〜28.4km/L |
安全性能 | インテリジェントエマージェンシーブレーキ インテリジェントLI(車線逸脱防止システム) LDW(車線逸脱警報) 踏み間違い衝突防止アシスト インテリジェント FCW(前方衝突予測警報) エマージェンシーストップシグナル |
【外車コンパクトカー】フォルクスワーゲン ゴルフ

48Vマイルドハイブリッドシステムを全車に搭載しているフォルクスワーゲン ゴルフ。
高効率なパワーユニットでスムーズに加速することができ、さらには低燃費も実現してくれます。
また、渋滞から高速まで幅広くサポートしてくれる「同一車線内全車速運転支援システム」をはじめ、安全な車間距離を常に保ちながら追従する「アダプティブクルーズコントロール」や、運転者に緊急事態が発生した際に安全に停止する「緊急時停車支援システム」も搭載。
必要十分なパワーを搭載した、安全な走行を手厚くサポートしてくれる一台です。
ボディサイズ | 4.3m×1.79m×1.48m |
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燃費(WLTCモード) | 18.6km/L |
運転支援システム | ・同一車線内全車速運転支援システム ・渋滞時追従支援システム ・レーンキープアシストシステム ・アダプティブクルーズコントロール |
【国産SUV】マツダ CX-5((KF系)

魂動デザインによる美しいエクステリアと、扱いやすいボディサイズの組み合わせで、多くの人を魅了した2代目マツダ CX-5は、2016年末に発表を行い、2017年2月から販売が開始されました。
パワートレインは、2.0Lと2.5Lのガソリンと、2.5Lターボ、さらに2.2Lのクリーンディーゼルの4つで、トランスミッションは6速ATの組み合わせ、ディーゼル車にのみ6速MTがラインナップされました。
室内は、ドライバーが理想的なポジションを取れるよう設計するとともに、前方視界を向上。シートは、広い面積に体圧を分散できるフィット性とサポート性をあわせ持ち、ドライバーの疲労を低減します。
また安全装備は、マツダの先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」を搭載。全車速追従機能付きのマツダ・レーダークルーズ・コントロール(MRCC)をはじめ、車両や歩行者との衝突を回避するアドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)、ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)などを搭載。
2021年改良では、上記にアダブティブLEDヘッドライト、高速道路での渋滞時に貢献するクルージング&トラフィック・サポート(CTS)が追加されています。
ボディサイズ | 4,545mm×1,840mm×1,690mm |
燃費(WLTC) | 17.4km/L(XD) |
運転支援機能 |
・i-ACTICSENSE ・マツダレーダークルーズコントロール(MRCC) ・アドバンストスマートシティブレーキサポート ・レーンキープアシストシステム(LAS)&車線逸脱警報システム(LDWS) ・スマートシティブレーキサポート[後退時](SCBS R) ・AT誤発進抑制制御 |
【外車SUV】ボルボ XC60

高い静粛性を叶えたハイブリッドモデル、パワフルでスムーズな走りをみせるプラグインハイブリッドモデルをラインアップしているボルボ XC60。輸入車SUVの中でも高い走行性能をもつ車です。
そこに、さらに上質な走りを実現する「ドライブモード選択式FOUR-Cアクティブパフォーマンスシャシー」等のオプションも設定されており、自分の好みに合わせた乗り心地・ハンドリングに調整できます。
また、車線変更時の安全確認をサポートする「ステアリングアシスト付BLIS」搭載で、混雑時のストレスを軽減してくれるので、より快適な運転ができるでしょう。
その他にも先進安全・運転支援機能が豊富に搭載されているのに加えて、自動車メーカーとして初となるGoogleアシスタントを搭載。どんな方でも快適に運転できる1台です。
ボディサイズ | 4.71m×1.9m×1.66m |
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燃費(WLTC) | 12.1km/L |
運転支援機能 | ・インテリセーフ ・ステアリング・アシスト付BLIS™ ・パイロット・アシスト ・アダプティブ・クルーズ・コントロール ...etc |
【ミニバン】日産 セレナ

ミニバンクラスでNo.1の広さを誇るセレナは、それぞれのファミリーに合わせた使い方ができる車です。
2023年に発売された現行型は、ガソリンとモーター駆動の1.4L e-POWER(ハイブリッド)を用意。
家族でレジャーに出かけるなど、ロングドライブ時の負担を軽減してくれるゼログラビティシートの採用で、より疲れにくい運転が可能となっています。
またセレナは360°セーフティアシストを全車装備しているのも特徴です。
死角になりやすい運転席の斜め後ろ側の車の動きも検知してくれるので、大人数を乗せての運転も心強いでしょう。
ボディサイズ | 4.765m×1.715m×1.885m |
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燃費(WLTCモード) | 19.3〜20.6km/L(e-POWER車) |
先進安全装備 | ・インテリジェント エマージェンシーブレーキ ・踏み間違い衝突防止アシスト(前方・後方)...etc |
【セダン】アウディ A4

アウディが販売するミディアムセダンのA4は、最先端のドライバーアシスタンス&セーフティを搭載しており、走行時だけでなく、渋滞時・駐車時など、あらゆるドライビングシチュエーションに対応した一台です。
また、運転支援性能を備えているだけでなく、衝突安全性能と予防安全性能でも十分な機能が備わっています。
走りの性能も良く、高い静粛性・マイルドハイブリッドとドライブシステムとの組み合わせによる高効率で快適な走行で、ドライバーだけでなく同乗者にも優しいモデルとなっています。
ボディサイズ | 4.76m×1.85m×1.41m |
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燃費(WLTC) | 13.6km/L |
運転支援機能 | ・フロントクロストラフィックアシスト ・アクティブレーンアシスト ・トラフィックジャムアシスト ...etc |
【ワゴン】スバル レヴォーグ

2020年にデビューした2代目スバル レヴォーグ。1.8Lの水平対抗4気筒ターボまたは2.4L 水平対向4気筒エンジンに、フルタイムAWDを組み合わせるシンメトリカルAWDのレイアウトで、高い走行性能が自慢のステーションワゴンです。
安全性能は、言わずと知れたスバル独自のEye Sight(アイサイト)に、高度運転支援システムを搭載した「アイサイトX」を採用。
GPSや準天頂衛星「みちびき」などからの情報と3D高精度地図データを組み合わせることで、道路情報を先読み、高速道路や自動車専用道路を走行中にはアクセル、ブレーキ、ハンドル操作をアシストして運転支援を実現しています。
またフロントのスポーツシートは、シート形状やクッションを最適化して、快適な座り心地と上半身をしっかりと支える高いホールド性により、ドライバーの疲労を軽減します。
ボディサイズ | 4.755m×1.795m×1.5m |
燃費(WLTC) | 13.7km/L |
運転支援機能 | ・アイサイトX ・プリクラッシュブレーキ ・全車速追従機能付きクルーズコントロール ・渋滞時ハンズオフアシスト…etc |
最適な車選びで、疲れ知らずなドライブを楽しもう!

運転が好きな方であれば、それ以外の方よりも、長時間、長距離の運転を苦にしないかもしれません。
とはいえ疲労がカラダに蓄積されることは変わりありませんから、長時間運転する場合には、休憩をはさみながら目的地へ向かうことを前提として、運転が好きな方もそうでない方も、できるだけ快適なドライブができるよう”疲れにくい”車の特徴を踏まえたモデルを選んでみてください。
また、各自動車メーカーの公式サイト等で、性能や装備を十分に確認・比較してから、自分に合った一台を見つけましょう。