完全無欠の史上最強ミニバン【 新型 ヴェルファイア 】アルファードとの違いは?Zプレミアの2.4Lターボを土屋圭市が試乗!藤井マリー 工藤貴宏が徹底解説
今回は…いよいよお待ちかねの新型ヴェルファイアをご紹介します!
アルファードと並び、トヨタの大人気ミニバンの金字塔として存在するヴェルファイア…実は当初は廃止される予定だったそうです。
それでもアルファードと異なる個性で差別化され存続することになったヴェルファイア。
もちろん豪華で堂々たる内外装は正常進化を遂げつつも、搭載するエンジンの違いや、乗り心地の仕立てが異なるようです。
新型ヴェルファイアを徹底解説&試乗で解き明かしていきます!
※今回のロケは新木場のARTA MECHANICS & INSPIRATIONSをお貸出しいただきました。
- Chapter
- 実は無くなる予定だった?! 新型ヴェルファイア
- 立体感が増しつつも洗練されたエクステリアデザイン
- 荷室チェック!3列目の折り畳みのポイントは?
- 荷室の床下収納にも広大な空間を確保
- スライドドアに施された工夫とは?乗り降りが楽チン
- 3列目も居住性に文句なし!優雅で広々な快適空間
- 最上級グレードじゃなくても2列目はファーストクラス?!
- センタールーフコンソールとサンシェードも工夫が満載
- 運転席!優雅なデザインなのに実用性も高い
- インパネの機能もレクサスに劣らない最新鋭の装備
- 試乗インプレッション!まずは2列目の快適性をチェック
- 今度は土屋圭市が運転!2.4L ターボの豊かなトルク!
- 試乗を終えて…最高の移動空間にどっぷり浸れるミニバン
- 新型 ヴェルファイアの解説を動画で観る
実は無くなる予定だった?! 新型ヴェルファイア
今回は、トヨタ・新型 ヴェルファイアをご紹介していきます!
実はこのヴェルファイア、新型を開発するにあたって当初は無くなる予定だったそうです。
理由としては、昔は販売店ごとに系列があり、店舗によって買える車種が決まっていましたが、今ではどのお店に行っても全部の車種が買えるようになり、兄弟車がある意味がなくなってしまったためです。
そのため、トヨタ全体で兄弟車が無くなってきています。
アルファードの兄弟車であるヴェルファイアも、その流れに乗って無くなる予定でしたが、存続を望む声やトヨタ現会長の意向もあり、この度新型が発売されたのです。
とはいえ、見た目が違うだけでは意味がないと、今回アルファードとの差別化が図られました。
それによりエンジンが、アルファードは自然吸気エンジンを載せているのに対し、ヴェルファイアはターボがついてよりパワーが増しています。
アルファードでなく、より力強い走りのヴェルファイアが良い、というような層を狙った車になりました。
新型はパワーだけでなくサスペンションも異なるため、走りも違っています。
メカニズムで差をつけ、優雅なアルファードとパワーがあるヴェルファイアとに進化しました。
立体感が増しつつも洗練されたエクステリアデザイン
外観は、すっきりとしたシンプルな見た目です。
新型はヘッドライトとグリルが一体となり、水平基調のデザインとなっています。
横側のデザインは基本的に変わらないものの、立体感が増したデザインになっています。
リアの部分は、シュッと絞られていてスタイリッシュな形状です。
しかし全幅は1850mmと、先代と同じサイズ。
そのため車内に影響を及ぼさないよう、緻密に考えられて設計がされました。
後ろは、テールライトのデザインとクロームメッキの部分がアルファードと異なります。
ウィンカーは今時の流れるような輝き方で、より一層くびれたリアデザインが映えます。
荷室チェック!3列目の折り畳みのポイントは?
テールゲートを開閉するスイッチは、ボディ側面のテールランプのそばに付いていました。
ゲートの真後ろにスイッチがついていると、ゲートが開く際にのけ反らなくてはなりませんが、この位置にスイッチがあればその心配はありません。
また新型は、シートを畳むときにスライド位置を2箇所設定できるようになりました。
女性の方でも跳ね上げられる重さであるため安心です。
また3列目を畳まなくとも、スーツケースを積む事ができました。
荷室の床下収納にも広大な空間を確保
スーツケースが楽々入るのはもちろん、床下収納もしっかり確保されています。
洗車道具などの備品をそのまま置いておくことができそうです。
スライドドアに施された工夫とは?乗り降りが楽チン
スライドドアにも工夫が凝らされています。
開閉スイッチがシーソー式になったことで、中途半端にドアが開いた状態から、閉めるか開けるか選択できるようになりました。
加えてドアを開けると、ステップが出るようになっており、ドア近くに大きいグリップも用意されています。
乗り降りがしやすいよう、非常に配慮されていますね。
3列目も居住性に文句なし!優雅で広々な快適空間
3列目とは思えないほど、広々とした空間が広がっています。
膝元にも余裕があり、長時間乗っていても問題なさそうです。
ドリンクホルダーや物置、充電も完備されており快適です。
ちなみに天井には、箱ではなくパックに入ったティッシュを収納できる場所が設置されています。
必要かどうか少し気になるところではありますが…ないよりはあったほうがいい!とプラスに受け止めましょう。
最上級グレードじゃなくても2列目はファーストクラス?!
2列目も3列目以上に広々とした空間が広がっています。
電動のリクライニングもついており、快適です。
しかしこのクオリティで、中間グレードだそうですからより一層驚きです。
ちなみに気になるお値段は…?
今回ご紹介している車両は、車両本体価格650万円です。
グレードはZプレミアという中間グレードにあたります。
たくさんの設備が用意され、例えば3列目のサンシェードは、2列目からでも難なく操作できるようになっています。
USBの差し口やシートヒーター、シートベンチレーションが完備されているのはもちろんのこと、3列目にあった天井のティッシュ入れも健在です。
パーツ自体も金属調の塗装がなされるなど、細部のデザインにまで高級感があります。
センタールーフコンソールとサンシェードも工夫が満載
飛行機の天井をイメージしたセンタールーフコンソールは、スッキリとしていて品があります。
ガラスルーフの電動シェードや左右のサンシェードもここで操作可能です。
ライトは64色切り替え可能となっています。
サンシェード自体も進化しており、上から出てくるタイプになったことで、窓とサンシェードのバランスを自由に調整できるようになりました。
また、サンシェードを閉めた状態で窓を開けると、連動してサンシェードも上がるようになっています。
グリップやエアコンなど細部にまで至る、造り込みの丁寧さを感じます。
ドリンクホルダーの位置からサンシェードの降り方まで、”どうしたら乗っている人の気分が良いか”を非常によく考えて造られた車です。
運転席!優雅なデザインなのに実用性も高い
従来のミニバンが基本的に開放感を重視していたのとは対照的に、大きなセンターコンソールでドライバーの包まれ感を重視した設計になっています。
ドリンクホルダーや充電器も身体を起こさずして全て手に届き、ベストポジションに配置されています。
車内自体は一見すると、いかにも実用性よりデザイン性というような雰囲気ですが、しっかりと実用性を兼ね備えていました。
運転席のポジションは、先代と比べて着座位置を上げて、ハンドルを立たせており、セダンに近くなっています。
アクセルペダルも、従来の吊り下げ式からオルガン式に変更されました。
インパネの機能もレクサスに劣らない最新鋭の装備
大画面のインパネにダイヤル式のスイッチが組み合わさったこの形は、実はレクサスの仕立てと同一のものです。
そのため、トヨタとしては初採用の設計となっています。
ステアリングにはスイッチがついておらず、前方のヘッドアップディスプレイにどこを触っているのか表示が出てくる仕組みです。
状況によりスイッチの機能が切り替わるため、このような仕組みを採用しています。
またパドルシフトや、ガソリン車ですが電子制御式のシフトレバーがついています。
センターコンソールのボックスは、左右どちらからでも開く仕様になっています。
深さもあり、収納力もバッチリです。
試乗インプレッション!まずは2列目の快適性をチェック
まずは2列目の乗り心地をチェックしていきます。
ゆったりとした乗り心地で、思わず”良い人生を送っている”なんてしみじみと感じてしまう車です。
乗る人を満足させてくれますね。
それもそのはず、新型は先代よりもエンジンや路面の振動が伝わりづらくなっています。
改良を重ねた結果、不快に感じる振動は先代比1/3!
移動には最強のワンボックスです。
今度は土屋圭市が運転!2.4L ターボの豊かなトルク!
続いては座席を交換して運転席へ。
着座位置も高い分、非常に視界良好です。
パワートレインは、2.4リッターターボの279馬力と十分なパワーがあります。
フロントサスペンションが振動を吸収する分、後席よりも運転席の方が乗り心地は良いそうです。
パワーと乗り心地の滑らかさとのバランスが取れた、造りの上手い車でした。
試乗を終えて…最高の移動空間にどっぷり浸れるミニバン
高級感あふれる、優雅で快適な車でした!
快適すぎて思わず寝てしまうような居心地の良さです。
世界で売れるのも納得な、至れり尽くせりのこの車を是非皆さんも、機会があれば試乗してみてください。
新型 ヴェルファイアの解説を動画で観る
新型 ヴェルファイアの詳しい解説は、下のリンクからご覧ください!