走破性の高い車ランキング
最低地上高ランキングとライターおすすめの走破性の高い車をご紹介します。
実際には、道なき道を突き進むようなシーンはほとんどなくても、専用オフロードコースをはじめ、林道や雪上などを難なく走破できるニーズは根強くあります。もちろん、山間部や豪雪地帯でクロカン4WDが頼りになる地域も現実としてあります。
また、80年代から90年代にかけてRVブーム、クロカン4WDブームが白熱したことがありました。最近もそうした兆候が高級車を中心に一部のファンの間にあるようで、長い納期待ちとなっているモデルもあります。
ここでは、大小を問わず高い悪路走破性を備えるモデルをピックアップ。単に悪路走破性だけでなく、価格面や運転、取り回しのしやすさなども加味しました。
5位:メルセデス・ベンツ Gクラス
圧倒的な人気を誇るメルセデスを代表する本格オフローダー。

現行のGクラスは、型式こそ同じW463型ですが、フルモデルチェンジに近いビッグマイナーチェンジ版で2018年6月に日本で発表されました。型式は同じでも一般的には新型と認知されていますし、日本法人もプレスリリースに新型と表記しています。
新設計されたラダーフレームや新開発のサスペンション、4.0L V8エンジンと9速ATの搭載などにより、オンロードからオフロードまで快適な走りを披露してくれます(後に人気のディーゼル車を追加)。
改良前は、トラックのようなステアフィールでしたが、ボール&ナット形式から電動機械式のラック&ピニオン式に変わったことで、洗練されたハンドリングに。また、タイトだった前後席も拡大され、ファミリーが乗っても不足のないキャビン、ラゲッジを確保しています。
その真価である悪路走破性の高さは、プレス向け試乗会のステージだった富士ヶ嶺オフロードで筆者も体感しました。土砂降りの中、泥濘路や巨大な水たまり、下から見ると壁のように見える登坂路、急な下り坂、モーグル(コブ)も難なく走破します。また、直線基調のスタイリングにより見切りしやすく、全長4660×全幅1930×全高1975mmというワイドな全幅の割に取り回ししやすいのも特徴です。
4位:ランドローバー ディフェンダー
3ドアのショート版、5ドアの通常版とロング版を揃える多彩なボディバリエーションも魅力。

ランドローバー、レンジローバーは、英国生まれのSUVの王者で、最高峰のレンジローバーは、「砂漠のロールスロイス」とも呼ばれています。
同じく新型が発表されたばかりのレンジローバースポーツでもいいのですが、今回はタフさをウリにする現行ディフェンダーをランクインさせました。先行発売の導入記念車に続き、2020年4月にカタログモデルの受注を開始。3ドアのショート版である「90(ナインティ)」、5人乗りに加えて7人乗りも設定する5ドア版である「110(ワンテン)」という設定でしたが、2023年モデルとしてロング版で8人乗りの「130(ワンサーティ)」が加わっています。
筆者は「90」や「110」で、オフロードコースや沼地のような悪条件下でも走らせましたが、「テレインレスポンス」と呼ばれる路面状況などに応じてトラクション性能などを最適化するシステムが備わっているほか、最大渡河水深900mm(エアサスペンション装着車)により沼地というか大きな池のような状態でも難なく走破できました。
そのほか、ボンネットが透けて見える「クリアサイトグラウンドビュー」もイヴォークに続き、採用されています。
3位:クライスラージープ ラングラー / ラングラーアンリミテッド
本格オフローダーでも売れ筋SUVのランキング入り。

ジープブランドをタフなイメージで牽引しているのがラングラー / ラングラーアンリミテッドです。
2021年の輸入SUVの販売台数では、フォルクスワーゲンT-Cross、T-Rocに続き、3位にランクインしています。街中で見かける限り、多いのはディフェンダーと同じく4ドア版のアンリミテッドのように思います。
ジープブランドを代表する本格オフロードモデルのラングラーは、いかつい見た目からしてファッションで乗る層からも絶大な支持を集めています。現行JL型は、2018年10月に日本で発表されています。
ラングラーといえども、普段はオフロードコースではなく街乗りが中心という方が多いはずで、気になるのはどういう取り回しになるかという点です。
筆者は、先代のJK型(アンリミテッド)を何度も街乗りしたことがありますが、7.1mという最小回転半径により、狭い場所や駐車場などで何度も切り返しをした記憶があります。現行のラングラーアンリミテッドは、6.2mまで一気に小さくなったものの、まだまだ大きい方です。2ドア版であれば5.3mで一気に小さくなりますので、道路や駐車場事情に制約がある場合は、検討する価値はありそう。
また、最強グレードの「アンリミテッドルビコン」を選べば究極の4WDシステム「ロックトラックフルタイム4×4システム」により岩場なども走破できます。
2位:トヨタ ランドクルーザープラド
長い納車待ちの300系に隠れて根強い人気を誇る弟分のプラド。

トヨタ ランドクルーザー(300系)は、4年待ちともいわれる長い納車待ちになっています。そこで注目を集めているのが、弟分の現行プラドです。
弟分といっても2列5人乗りのほか、3列7人乗りを設定。サードシートは、乗降性や小さめのシート、足元や頭上空間も考慮すると非常用の域を出ないものの、イザという時に7人乗れるのは、重宝する人もいるでしょう。
悪路走破性も普通の使い方であれば全く不足はないはず。最大渡河水深は700mmで、900mmを誇るディフェンダーには及ばないものの、公道であれば(もちろん、冠水した道路の走行はオススメできません)まず困ることはないでしょう。
そのほか「TZ-G」に、「マルチテレインセレクト+クロールコントロール」が設定されています。「マルチテレインセレクト」は路面状態に合わせて4WD制御により最適なトラクション性能が得られます。「クロールコントロール」は、オフロード用クルーズコントロールと呼べる機能で、ドライバーはステアリング操作に専念できます。
そのほか、トヨタの乗用車では珍しく、ディーゼルエンジンも設定されているのも魅力です。
1位:スズキ ジムニー / ジムニーシエラ
ファッションだけではもったいない。トラックも牽引できる小さな力持ち。

高額な車両価格になりがちな本格派オフローダーの中にあって、より多くの人の手に届きやすい価格設定、そして軽規格に収まるジムニーは、ランニングコストの面も含めて、日本が誇るオフローダーと呼んでいいと思います。
ジムニー、ジムニーシエラの武器は、やはり軽さにあります。現行型が登場した後に行われたメディア向けの試乗会には、先述したGクラスと同様に富士ヶ嶺オフロードでの走行も含まれていました。比較的近い時期でGクラスとジムニー/シエラを乗り比べることができました。
登坂路でのトラクションというか絶対的なトルク感、力強さはGクラスが圧倒するものの、ジムニーは軽さを活かし、同じようなモーグルでも軽々とクリアしていきます。
また、ジムニー/シエラは、カスタマイズ(改造)パーツや専門店も豊富で、悪路走破性に特化したカスタマイズもより容易にできるのも美点です。
信じられないような急勾配やモーグル、あるいは川の土手(走行不可の場所はもちろん、走行できません!)なども勾配がないように登ることもできます。軽いことでスタックしても脱出しやすく、大雪でスタックしたトラックを牽引した動画も拡散されて話題になったこともあります。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ
自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの記事を展開している。
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※「車選びドットコム」新車カタログデータを元に、最低地上高の高い順で作成。
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