街乗りに最適な車ランキング
ライターおすすめの街乗りに最適な車をランキング形式でご紹介します。
日本の道路の約84%は道幅平均が約3.8mとかなり狭く、すれ違いなどに気を使うシーンは珍しくありません。かつて田畑だった場所が宅地化され、あぜ道のような狭い道路が入り組んでいる地域も残っています。また、比較的道幅が広い郊外であっても、住宅地に踏み入れると狭い道が張り巡らされているケースは珍しくありません。
日本の軽自動車規格は、コスト面の利点だけでなく、規格改定で少しずつサイズアップしながらも日本の道路事情にも合うサイズに維持されてきました。
基本的には、ボディサイズが大きすぎず、駐車しやすいクルマが街乗りに合うモデルといえるでしょう。
5位:トヨタ ルーミー / ダイハツ トール
広々した車内空間を備えながら秀逸な取り回しの良さを誇る。

コンパクトカーでありながら文字どおり、背を高くして広々したキャビン、ラゲッジを確保しているのがトヨタ ルーミー/ダイハツ トールです。
スズキがワゴンRワイドやソリオを投入したことで、軽自動車で普及したスーパーハイトワゴンが登録車のコンパクトカーにも波及しました。ダイハツが対抗馬として送り出したのがトールで、OEM版としてルーミーがトヨタの強力な販売力により自販連ランキングで上位を維持。
ボディサイズは、全長3700〜3725mm×全幅1670×全高1735mm。最小回転半径は、4.6〜4.7mと十分に小回りが利く数値に収まっています。さらに、高めの着座位置、スクエアなボディ、大きめのフロントスクリーンやサイドウインドウなどにより見切りがしやすく、狭い道でも取り回ししやすくなっています。
一方で、全高が高いため、高さ制限1550mmの機械式立体駐車場には入庫できません。立体駐車場によっては、1800mm、2000mmという高さ制限があるケースもあり、こうした駐車場であれば入庫できます。
エンジンは、1.0LのNAとターボを設定。69PS/92NmのNAだと1tを超える車両重量には荷が重く、4人家族でドライブする機会が多いのなら98PS/140Nmのターボ車にするのが無難でしょう。
4位:スズキ ソリオ / ソリオバンディット
ライバルを上回る走りの質感に加えてモーターアシストでスムーズに走行できる。

ルーミー/トールの先輩格であるスズキ ソリオは、ワゴンRワイド、ワゴンR+、ワゴンRソリオも含めると2020年の全面改良で4代目を数えます。ライバルも2020年にマイナーチェンジを受けましたが、乗り比べると、走りの質感や動力性能は、新しいソリオが明らかに上回っています。
モーター機能付発電機のISGと1.2L直列4気筒エンジンの組み合わせは、モーターアシストもあってストップ&ゴーの多い街中でもストレスなくスムーズに走らせることが可能。直列3気筒を積むライバルは、音・振動面でも4気筒よりも不利で、静粛性の差として実感できるほどです。
ほかにもオプションでスズキ自慢の「全方位モニター用カメラ」が設定されているのも強み。自車周囲を可視化する「3Dビュー」、見通しの悪い交差点で左右から歩行者などが近づくと知らせてくれる「左右確認機能サポート」などの機能は街中で重宝しそう。
また、現行型は全長が80mm(バンディットは70mm)長くなり、荷室奥行きが100mm長くなったことで居住性や積載性も向上。それでいながら最小回転半径は4.8mを維持。小回り性能では、ライバルに譲るものの街中で取り回ししやすいクルマであることは間違いありません。
3位:トヨタ アクア
街中はもちろん高速道路まで静かでスムーズな走りを享受できる。

街乗りに向くクルマの条件として、大きすぎず取り回ししやすいことに加えて、ストップ&ゴーをスムーズにできることも不可欠でしょう。
ハイトワゴン系ほどの視界の良さは得られませんが、スムーズな走りは、国産コンパクトカーでもトップクラス。郊外路や高速道路にステージを移してもストレスフリーな走りを享受できます。
さらに、トヨタが誇るフルハイブリッドであるアクアは、WLTCモード燃費30.0〜35.8km/Lというハイブリッド車世界トップレベルを実現。電気式4WDであるE-Fourを選べるのも降雪地域の方にとってはうれしい点でしょう。
ほかにも、コンパクトカーの中でも高い静粛性を備え、街中であればモーター走行の領域も広く、早朝深夜のお出かけなど、静かに住宅街を走ることもできます。
ボディサイズは5ナンバー枠に収まり、全高も1485mmに抑えられているため、1500mmの高さ制限がある機械式立体駐車場にも入庫できるなど、駐車場を選ばずに停めることができます。
そのほか、先進安全装備の「トヨタ・セーフティ・センス」は全車標準で、ペダル踏み間違い事故に対応する「パーキングブレーキサポート」や「パノラミックビューモニター」もオプションから選択すればより安心です。
2位:日産 ノート
ハイブリッドとEVの良いとこ取り。多彩なバリエーションも魅力。

日産 ノートは、2020年11月にフルモデルチェンジを受け、100%電動駆動でシリーズハイブリッドの1種である「e-POWER」のみとなりました。
ルノーも使う最新の「CMF-B」プラットフォームになり、走りや安全性を磨き上げています。ロードノイズが高まると、エンジンが積極的に発電を行うことでロードノイズをエンジンの音で相殺する制御が盛り込まれるなど、高効率化だけでなくユニークな制御も盛り込まれています。同じ車体を使うルノー ルーテシアと比べると、とくに高速域での遮音性では一歩譲る印象を受けますが、街乗りであれば比較的静かな走行を享受できます。
最大の魅力は、電欠の不安がつきまとうEVと異なり、給油できればガソリンエンジン車と同じようにロングドライブも心配なく楽しめる点。100%モーター駆動ですので、発進時からスムーズで力強い加速も得られます。ストップ&ゴーの多い街乗りに最適なパワートレーンといえるでしょう。
素のノートだけでなく、上質な内外装を備えたノートオーラ、オーラニスモ、オーテッククロスオーバーなど多彩なバリエーション(派生モデル)もあり、ニーズに応じて選択できるのもノートシリーズの魅力です。
1位:スズキ スペーシア
4人乗車でも広いキャビンと、ハイブリッド・ターボなら力強い走りを披露。

狭い住宅街を縫うように走るのであれば、軽自動車が最も向いています。
ここでは、スペーシアを1位としましたが、ほかの軽ハイトワゴン系であればどれも視界が広く、スクエアなボディで秀逸な取り回し性を実現しています。あるいは、スズキ ハスラーやダイハツ タフトなどのSUVっぽいクロスオーバーモデルもスクエアな2BOXスタイルにより左右の見切りがしやすくなっています。
スペーシア/スペーシアカスタムの最小回転半径は、4.4〜4.6mで狭い路地などでも十分に扱いやすくなっています。しかも高めの着座位置と大きなグラスエリア、箱型のスタイルもあってボディ四隅も把握しやすいのも好印象です。
こうした美点は、軽スーパーハイトワゴンにある程度共通する特徴ではあるものの、たとえばダイハツ タントはインパネが階段状で奥行きもあり、シートハイトで座面を上げていっても意外と見切りしにくく感じます。スペーシアもアッパーとロア部を分けた階段状のインパンではあるものの、ダッシュボードは水平基調で、前方視界は良好そのもの。
また、ストップ&ゴーを繰り返す街中では、ハイブリッド車のモーターアシストもスムーズな走りに寄与してくれます。カスタムに設定されている「ハイブリッドXSターボ」であれば、4人乗車でも必要十分な加速性能を享受できます。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ
自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの記事を展開している。
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