テクノロジーに優れた車ランキング
テクノロジーに優れた車をランキング形式でご紹介します。
ここ数年、新型車を中心に衝突被害軽減ブレーキや自動運転技術が着実に進化しています。
アメリカのSAEによる自動運転「レベル5(前提条件なしの完全自動運転)」が実現するか、しないかの議論は別にして、特定の条件下(高速道路限定など)での完全自動運転である「レベル4」くらいまでは、アメリカなどで現実的なところまで来ています。
日本におけるリアルワールドでは、世界初の自動運転「レベル3(ドライバーがいつでも車両から運転を引き継げる状態での条件付自動運転)」機能を搭載したホンダ レジェンドや自動駐車(駐車支援機能)も進化を遂げています。
なお、レジェンドは販売を終了し、自動運転レベル3を搭載した仕様は、100台限定のリース契約だったため今回は除外します。
5位:ボルボ XC90
社是である安全性はもちろんエアコン、オーディオにもこだわる。

ボルボの最上級SUVであるXC90は、安全を社是とするだけあって先進安全装備が満載されています。
他社に先駆けて自転車にも対応した衝突回避支援機能は、歩行者だけでなくスウェーデンの大型動物(ヘラジカ)検知機能も搭載。衝突被害軽減ブレーキには、右折時に対向車を検知して緊急ブレーキを作動させる機能も盛り込まれています。
さらに、後退時に左右から接近する車両を知らせるだけでなく、ブレーキ機能も備わります。
ドライバーの疲れを軽減させる機能として、アダプティブクルーズコントロール(ACC)が備わるのはもちろん、車線維持機能を作動させると、走行中の車線を保持するようにステアリングを穏やかに修正します。
ほかにも、エアコンにも最新技術が搭載されていて、PM2.5の微粒子を最大95%除去する機能を搭載。
また、オプションの「Bowers&Wilkinsプレミアムサウンド・オーディオシステム」には、イェーテボリのコンサートホールの音響を再現するなど、オーディオへのこだわりも半端ではありません。
ボルボの美点は、こうした安全装備を最上級モデルのみならず普及価格帯にも搭載している点で、安全を重視する層から絶大な支持を集めています。
4位:アウディ A8/S8
世界最先端のヘッドライトシステムや多彩な安全装備、通信機能を搭載。

「技術による先進」をスローガンに掲げるアウディの最上級セダン。
世界初の自動運転「レベル3」を実現する予定が、ドイツを含めた各国で法整備が間に合わず、ホンダ・レジェンドに先を越された形になってしまいました。レベル3の対応が早すぎた格好ではあるものの、オールアルミボディや最先端のヘッドライトシステムを搭載してきたA8は、現在もテクノロジーの面でもトップクラスです。
衝突被害軽減ブレーキには、対向車の検知機能も含まれていて大型車に隠れた対向車を知らせるだけでなく緊急ブレーキを作動。見通しの悪い交差点では左右から近づくクルマを知らせるだけでなく、ブレーキを振動させることで注意を促してくれます。
駐車支援機能は、車庫入れ、縦列に対応。ペダルとブレーキ操作をドライバーがする必要があるものの、ステアリングは自動で作動します。ユニークなのが縁石などの見落としを知らせる「カーブストーンアシスト」で、タイヤ周辺を3Dビューで確認できるため、アルミホイールをぶつけるリスクを低減させることができます。
そのほか、車内Wi-Fiや「GoogleEarth」など最新のテレマティクス機能もかなり早い段階から対応。ハイライトは、デジタルマトリクスLEDヘッドライトで、高速道路用のレーン/オリエンテーションライトにより、ヘッドライトが光のカーペットのように前方を照らすユニークな装備になっています。
3位:BMW 7シリーズ
渋滞時の手放し運転機能や自動バック機能、対話型インフォテインメントシステムを搭載。

最近のBMWは、前方のセンシングを3眼カメラやミリ波レーダーが担っています。
筆者は現行型3シリーズで初めて3眼カメラを含めたセンシングによるアダプティブクルーズコントロールやレーンキープなどを体験し、その精度の高さを実感しました。さらに、2019年夏には日本初の渋滞時ハンズオフ(高速道路での渋滞時の手放し運転機能)が搭載され、狭い道で通った道を自動でバックする「リバースアシスト」も用意(前に走行した時は35km/h以下が条件)。狭い道ですれ違えずに後退する際に、ぶつけたり脱輪したりせずに最大50m戻ることができます。
また、メルセデス・ベンツが対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を現行Aクラスに搭載したのに続き、BMWも7シリーズを含めて多くのモデルにAIを使った「インテリジェント・パーソナルアシスタント」を搭載しています。
対話しながら目的地設定やスポット検索、エアコンやオーディオの操作などが可能。対話のトリガーとなるキーワードは、デフォルトの「OK, BMW」だけでなく、「ナナシリーズ」などと任意で変えることもできます。
2位:メルセデス・ベンツ Sクラス
眼前に浮かぶAR(拡張現実)ナビなど、最新技術の走る見本市。

フロントウインドウにAR(拡張現実)ナビを投影させたり、リヤ左右席のエアバッグを採用したりと、最新技術の走る見本市といえるのが、現行型メルセデス・ベンツ Sクラスです。
先進安全装備では、Eクラスから搭載されたウインカーを作動させると自動で車線変更を行う「アクティブレーンチェンジングアシスト(高速道路での使用を想定)」、ドアを開けようとした際に、後方からの車両や自転車などの接近を知らせる機能などを搭載。
もちろん、高い精度を誇るアダプティブクルーズコントロールや車線中央維持、渋滞時緊急ブレーキ機能、緊急回避補助システムやドライバーの異常を検知すると、自動で停車する機能も搭載されています。こうした先進安全装備は、現在市販されているモデルでもトップクラスといえる充実ぶりです。
さらに、ドライバーの顔や指紋、声の3種類の生態認証、特殊なメガネを掛けなくても3D映像が見られる3Dコクピットなども採用されています。対話型インフォテインメントシステムの「MBUX」には、手のジェスチャーで特定の機能がショートカットで呼び出せたり、サンシェードを開けたりできます。
そのほか、マッサージ機能だけでなく、ヒーターや香り、音響、ライト照明まで好みに設定できる機能も用意されています。
1位:レクサス LS
ほぼ「レベル3」に近い自動運転技術「Lexus Teammate」。

現時点では、2位のメルセデス・ベンツ Sクラスは、日本では自動運転レベル3には対応していません。すでにドイツで受注が開始されていますので、日本への導入が期待されます。
レクサス LSの「Lexus Teammate」は、レベル3を謳っていませんが、限りなくそれに近い内容で、条件が整えば高速道路上で手放し運転が可能になっています。
なお、日産 スカイラインの「プロパイロット2.0」は、レベル2に相当します。SAEの定義をナンセンスとするメーカーもありますが、ほかに最適な定義はないのも実状です。
LSの自動運転機能は、ドライバーがいつでも車両から運転を引き継げる(オーバーライド)状態であることが条件です。ほかにも、自動駐車である「Advanced Park」はアクセル、ブレーキ、シフトチェンジのすべてを車両が行ってくれます。
新型ノア/ヴォクシーにも採用された「リモート機能」では、スマホアプリを使って自動で駐車や車庫から出すことができます。スマホの操作も運転免許証を取得している人が操作する必要がありますが、狭い場所での出し入れに重宝しそう。
ほかにも周囲を幻惑せずにハイビームが使える「ブレードスキャンAHS」や高度な塗装技術、和の技術が活かされたインテリアなど見どころ満載です。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ
自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの記事を展開している。
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