日産・セレナ ハイブリッドの燃費はどのくらい?グレード別の燃費や特徴を紹介

この記事では、日産・セレナのハイブリッド車(e-POWER車とスマートシンプルハイブリッド車)の各グレード別の燃費と乗り心地の特徴を紹介します。
ハイブリッド車への乗り換えを検討されている方は参考にしてみてください。
日産・セレナってどんな車?

日産・セレナは、日本の自動車メーカーである日産自動車が製造販売している、ミニバンと呼ばれるカテゴリーの車です。
家族や仲間と大人数で移動する際にもゆったり乗れて便利な車で、日産の人気車種の1つとなっています。
ひと昔前までは「ワンボックス(1BOX)カー」と呼ばれていたキャブオーバータイプの「バネット」をルーツに持ちます。
小さめのボンネットが付いたミニバンタイプにモデルチェンジした際に車名が「バネットセレナ」となり、後に「セレナ」となりました。
日産セレナのハイブリッド車の燃費
現行の日産セレナには、「e-POWER」と日産が呼称するシリーズ式ハイブリッド車と、「スマートシンプルハイブリッド(S-HYBRID)」と呼称するパラレル式ハイブリッド車がラインナップされています。
ハイブリッド車というと燃費がいいのが特徴ですが、実際にはどれくらい燃費がいいのか、またモデル別に燃費の違いはどれだけあるのかを、セレナのラインナップ別に見ていきます。
出典:セレナ グレード一覧|日産自動車株式会社
2WDの「e-POWER車」3車種を比較!

まずは、日産セレナの2WD車のうち3車種のe-POWER車を紹介します。
e-POWER車のグレード名の頭には、「e-POWER」の文字が付きます。また、両サイドとリアには「e-POWER」のエンブレムが付き、フロントグリルにはスカイブルーのラインが入っているのが特徴です。
ラインナップとして、まずベースグレードの「e-POWER X」、中級グレードの「e-POWER XV」、上級グレードの「e-POWER G」があります。
それぞれについての燃費や走行性能について説明していきます。
1:e-POWER X
「セレナ e-POWER X」は装備がシンプルなベースグレードです。とはいえ、日産の先進技術による安全装備は標準で搭載されています。
e-POWER車は駆動力をモーターから得ています。モーターを動かすバッテリーの充電にエンジンが使われる仕組みとなっており、エンジンは駆動力には使われません。
そのため、街乗りの場合でも遠乗りの場合でも、エンジン車に比べてかなりの低燃費となります。
また、トランスミッションが存在しないためにシフトショックがなく、加速する時や坂道を登る時でもエンジン音がうなりを上げることもなく、静かでスムーズな走りとなります。
ベースグレードということで価格もこなれており、e-POWER車の低燃費性能を手軽に手に入れたい人にはおすすめのグレードとなります。
燃費モード | 燃費 |
---|---|
WLTCモード | 18.0Km/L |
市街地モード | 17.5 km/L |
郊外モード | 18.6 km/L |
高速道路モード | 17.8 km/L |
2:e-POWER XV
「セレナ e-POWER XV」は「e-POWER X」よりも装備が充実したグレードです。
「e-POWER X」の装備に加えて、オートスライドドアやスライドシート等を装備。また、プロパイロットやアラウンドモニター等のセーフティパックがオプションで用意されます。
「e-POWER XV」の燃費性能や走行性能は「e-POWER X」と同等で、外観も同じです。
より充実した装備を望むなら「e-POWER XV」がおすすめです。
燃費モード | 燃費 |
---|---|
WLTCモード | 18.0km/L |
市街地モード | 17.5 km/L |
郊外モード | 18.6 km/L |
高速道路モード | 17.8 km/L |
3:e-POWER G
「セレナ e-POWER G」は「e-POWER XV」よりも更に装備が充実した上級グレードです。
「e-POWER XV」でオプションだった装備のうち、インテリジェントミラー等のいくつかの装備が標準装備となっています。また、ステアリングや革巻き仕様であったりシートが合成革になったりとしており、内装が一層充実しています。
「e-POWER G」の燃費性能や走行性能は「e-POWER X」や「e-POWER XV」と同等で、外観はフォグライトが標準で付いている以外は同じです。
装備を贅沢に詰め込んだ車を選ぶなら「e-POWER G」がおすすめです。
燃費モード | 燃費 |
---|---|
WLTCモード | 18.0km/L |
市街地モード | 17.5 km/L |
郊外モード | 18.6 km/L |
高速道路モード | 17.8 km/L| |
2WDの「スマートシンプルハイブリッド車」3車種を比較!

続いて、セレナの2WD車のうち、3車種のスマートシンプルハイブリッド車を比較します。
グレード展開はe-POWER車と同じですが、「X」、「XV」、「G」、「ハイウェイスター」、「ハイウェイスターV」、「ハイウェイスターG」というように「e-POWER」の文字は入りません。なお、両サイドとリアには「S-HYBRID」のエンブレムが付きます。
ここでは、「X」「XV」「G」グレードの燃費や走行性能について紹介していきます。
1:X
「セレナ X」は装備がシンプルなベースグレードです。もちろん、日産の先進技術による安全装備は標準で搭載されています。
e-POWER車は駆動力をモーターから得ているのに対して、スマートハイブリッド車は駆動力を主にエンジンから得て走り、モーターは補助的な駆動力として利用されます。
エンジン車と同様にトランスミッションが存在しているので、エンジン車と同じ感覚で運転できます。
Xでは7~8人乗りのミニバンとしては小さめの2リッターエンジンを搭載していますが、モーターがあることで加速する時や坂道を登る時でもモーターのトルクが助けとなって力強く走ることができます。
燃費はe-POWER車よりも5Km/Lほど劣りますが、それでも通常のエンジン車よりはかなりの低燃費となっています。e-POWER車との価格差は420,000円程です。
スマートハイブリッド車の低燃費性能を手軽に手に入れたい人にはおすすめのグレードとなります。
燃費モード | 燃費 |
---|---|
WLTCモード | 13.2km/L |
市街地モード | 10.3 km/L |
郊外モード | 13.5 km/L |
高速道路モード | 14.8 km/L |
2:XV
「セレナ XV」は「X」よりも装備が充実したグレードです。
「X」の装備に加えてオートスライドドアやスライドシート等が装備される点や、プロパイロットやアラウンドモニター等のセーフティパックがオプションとなる点は、「e-POWER XV」と同じです。
「XV」の燃費性能や走行性能は「X」と同等で、外観も同じです。
贅沢ではなくても充実した装備を求める方には「XV」がおすすめです。
燃費モード | 燃費 |
---|---|
WLTCモード | 13.2km/L |
市街地モード | 10.3 km/L |
郊外モード | 13.5 km/L |
高速道路モード | 14.8 km/L |
3:G
「セレナ G」は「XV」よりも更に装備が充実した上級グレードです。
「XV」でオプションだった装備が標準装備となる点や内装が「XV」よりも一層充実している点は、「e-POWER G」と同じです。
また、「G」の燃費性能や走行性能も「X」や「XV」と同等で、外観はフォグライトが標準で付いている以外は同じとなっています。
充実した装備があるモデルを選ぶなら「G」がおすすめとなります。
燃費モード | 燃費 |
---|---|
WLTCモード | 13.2km/L |
市街地モード | 10.3 km/L |
郊外モード | 13.5 km/L |
高速道路モード | 14.8 km/L |
4WDの「スマートシンプルハイブリッド」3車種を比較!

日産セレナの4WD車のうち、スマートシンプルハイブリッド車を3車種紹介します。なお、日産セレナの4WD車にはe-POWER車はラインナップされていません。
ラインナップは、ベースグレードの「X 4WD」、中級グレードの「XV 4WD」、上級グレードの「G 4WD」、そしてエアロパーツと特別デザインのアルミホイールを装着した「ハイウェイスター 4WD」とその中級グレードの「ハイウェイスターV 4WD」となっています。
今回は、「X 4WD」「XV 4WD」「G 4WD」の燃費・走行性能について説明していきます。
出典:セレナ グレード詳細|日産自動車株式会社
1:X 4WD
「セレナ X 4WD」は装備がシンプルなベースグレードです。
装備は基本的に2WD車と同じですが、悪路走破性の高い4WD車は降雪地帯で使われることが多いと想定して、セレナの4WD全車にヒーター付きドアミラーが標準装備となっています。なお、2WD車では「XV」以上のグレードでオプション設定が可能です。
4WD車は重量が重くなることから燃費面では不利ですが、ハイブリッド車であればエンジン車よりも大幅に燃費を抑えることができます。更に、モーターのトルクが加わるので力強い走りも期待できます。
4WDのミニバンに乗りたいけれど燃費が気になるという方にはおすすめです。
燃費モード | 燃費 |
---|---|
WLTCモード | 11.8km/L |
市街地モード | 9.2 km/L |
郊外モード | 12.0 km/L |
高速道路モード | 13.2 km/L |
2:XV 4WD
「セレナ XV 4WD」は、「X 4WD」よりも装備が充実したグレードです。
2WD車と同様、「X 4WD」の装備に加えてオートスライドドアやスライドシート等が装備され、プロパイロットやアラウンドモニター等のセーフティパックがオプションとなります。また、「XV 4WD」の燃費性能や走行性能は「X 4WD」と同等で、外観も同じです。
4WDミニバンに充実した装備を求める方には「XV 4WD」がおすすめです。
表
燃費モード|燃費|1000Km当たりのガソリン代(レギュラーガソリン1リッター当たり153円 ※2021/6/11現在)
WLTCモード|11.8km/L|12,966円
市街地モード|9.2 km/L|16,630円
郊外モード|12.0 km/L|12,750円
高速道路モード|13.2 km/L|11,590円
燃費モード | 燃費 |
---|---|
WLTCモード | 11.8km/L |
市街地モード | 9.2 km/L |
郊外モード | 12.0 km/L |
高速道路モード | 13.2 km/L |
3:G 4WD
「セレナ G 4WD」は「XV 4WD」よりも更に装備が充実した上級グレードです。
2WD車と同様、「XV 4WD」でオプションだった装備が標準装備となる点や、内装が「XV 4WD」よりも一層充実している点は「e-POWER G」や「G」と同じです。
また、「G 4WD」の燃費性能や走行性能は「X 4WD」や「XV 4WD」と同等で、外観はフォグライトが標準で付いている以外は同じです。
最高級の機能を唱えた4WDミニバンをお求めなら「G 4WD」がおすすめです。
表
燃費モード|燃費|1000Km当たりのガソリン代(レギュラーガソリン1リッター当たり153円 ※2021/6/11現在)
WLTCモード|11.8km/L|12,966円
市街地モード|9.2 km/L|16,630円
郊外モード|12.0 km/L|12,750円
高速道路モード|13.2 km/L|11,590円
燃費モード | 燃費 |
---|---|
WLTCモード | 11.8km/L |
市街地モード | 9.2 km/L |
郊外モード | 12.0 km/L |
高速道路モード | 13.2 km/L |
日産セレナのハイブリッド車の燃費を知って快適なカーライフにしよう

今回は、日産セレナのハイブリッド車の燃費について紹介しました。
セレナにおいてはグレード別に燃費が異なることはなく、「e-POWER」車か「スマートシンプルハイブリッド(S-HYBRID)」車か、2WDか4WDかによって燃費に差があります。
欲しいグレードによって燃費の差を気にしなくても良いのは、大きな魅力ですね。
ハイブリッド車の燃費と特徴を知って燃費を抑える方法を実践し、セレナハイブリッドでのカーライフを快適に過ごしましょう。