車の走行距離ごとの相場を調査!ベストな売却時期とは?
車を売る際、査定額を決めるポイントが年式と走行距離です。 走行距離が多いと各種部品も消耗されるため故障のリスクが高くなると判断され、査定額に大きく影響します。
本記事では「走行距離が車を売るときに与える影響」「走行距離ごとの相場」「乗り換えのタイミング」「過走行車を高く売るコツ」などについて解説します。 車の乗り換えやタイミングをお考えの方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
車を売るときに走行距離が査定に与える影響とは?

車はエンジンやトランスミッション、足回りや補機類など多くの部品の組み合わせで快適に走れるように作られています。 さらに最近のハイブリッド車であれば、上記の部品のほかに走行用のバッテリーも積まれています。
そのため走行距離が長くなるほど部品が消耗され、故障やトラブルなど確率が高まるため査定額が低くなりやすいでしょう。
車を売るときに確認しておきたい走行距離のポイント
車を売るときは、走行距離が査定に影響を与えるとお伝えしました。 では、意識しておくべき走行距離のポイントにはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは確認しておきたいポイントを、3つ解説します。
査定のときの走行距離の目安
査定の際、走行距離と年式は重要なポイントです。 一般的に査定の際の走行距離の目安は「1年1万km」、軽自動車で「8,000km」といわれています。
年式が新しくても走行距離が極端に長いと減点対象となるため、年式と走行距離のバランスが大切です。 上記の目安より走行距離が短い場合はプラスの評価、長い場合はマイナスの評価になる可能性が高くなります。
1年で1万kmを走るには、1日当たり約27km走る計算になります。
車通勤をしていて、休日もレジャーなどで車を利用する場合は、目安以上に走っている可能性が高いと考えておくとよいでしょう。
過走行と判断される走行距離
走行距離が10万kmを超えると「過走行車」として扱われ、査定額にも大きな影響があります。 なぜなら走行距離が長いと、どの部品も酷使され故障のリスクが高くなるからです。
車を購入する側も、安く購入できたとしても部品の交換や整備が頻繁に必要になることから、走行距離が長い車を避ける傾向があります。 そのため需要も低くなり、査定額も低くなるでしょう。
また「特別保証」といわれるメーカー保証でも、走行距離が10万km以下に設定されている場合がほとんどです。 これは走行距離が10万kmを超えると、車の状態が大きく変化する目安になっているためです。
以前は走行距離が10万km程度で寿命だといわれてきましたが、近年は性能も向上し、メンテナンスしていれば20km以上でも走ることができます。 ただし故障のリスクを抑えて快適に乗れることを考えれば、やはり10万kmが節目といえるでしょう。
走行距離が少なくても走らせていない車は注意が必要
年式が古ければ、いくら走行距離が少なくても査定額が高くなるとは限りません。 なぜなら車は走らせていなくても劣化するためです。
車を走らせるとエンジンオイルが行き渡り、部品がコーティングされることで摩耗を軽減しておます。 しかし走らせずに放置されたままだとオイルがオイルパンに戻ってしまうため、部品はコーティングが取れてむき出しの状態です。
そのためエンジンを動かすと、オイルが行き渡るまでに部品が擦れ合ってダメージが残ります。 またタイヤのゴムが劣化すると、ひび割れや亀裂などの原因になり、故障のリスクが高まるでしょう。
買取業者によっては、年式に対して走行距離が少ない場合、使用状況を確認されたりマイナスの評価をされたりすることもあるため注意が必要です。
【走行距離別・年式別】車を売るときの買取相場をご紹介

走行距離が査定に影響することをご理解いただけたかと思います。 では走行距離や年式によって、査定額にどのくらい違いがあるのでしょうか。
「車選びドットコムの一括査定」の買取相場を確認していきましょう。 ただし車種によっても違いがあるため、ここでは「ヴィッツ」を例にあげて解説します。
走行距離別の買取相場
買取相場は、走行距離によって大きな違いがあります。 ここでは、ヴィッツの中でも基本的なモデルである「ヴィッツF」を見ていきましょう。
【ヴィッツF・2年落ちの例】
走行距離 | 相場 |
---|---|
2万km | 57~87万円 |
7万km | 51~86万円 |
このように同じ年式でも走行距離によって査定額差が出ることが分かります。
【ヴィッツU・5年落ちの例】
ヴィッツの上位モデルの「ヴィッツU」や、スポーティーモデルの「ヴィッツRS G’sスマートパッケージ」も確認してみましょう。
走行距離 | 相場 |
---|---|
3万km | 42~59万円 |
5万km | 41~54万円 |
7万km | 36~50万円 |
10万km | 30~48万円 |
【ヴィッツU・7年落ちの例】
では、買い替えの多い7年落ちの場合はどうでしょうか。
走行距離 | 相場 |
---|---|
3万km | 30~44万円 |
5万km | 28~47万円 |
7万km | 27~42万円 |
10万km | 23~36万円 |
【ヴィッツRS G’sスマートパッケージ・5年落ちの例】
走行距離 | 相場 |
---|---|
4万km | 42~60万円 |
9万km | 35~49万円 |
このように査定額は、走行距離で大きな影響があることがわかります。 車種やカラーなどでも左右されますが、走行距離が短いほど査定額は高くなります。
ただし年式も重要なポイントとなるため、高額査定を目指すなら5年を目安にするとよいでしょう。
年式別の買取相場
年式でも査定額に大きな違いがあります。 ここでは「ヴィッツ1.5RS」を例に、年式別の買取相場も確認してみましょう。
【ヴィッツ1.5RS】走行距離は、査定の目安である、1年1万kmと想定。
年式 | 相場 |
---|---|
3年落ち | 46~83万円 |
5年落ち | 35~62万円 |
7年落ち | 28~41万円 |
9年落ち | 15~31万円 |
10年以上 | 5~7万円 |
上記を見てもわかるように、3年・5年を境目にして価格は大きく下がります。 また車種やカラーなどによっても、価格は左右されます。
さらに車の状態によっても価格に違いは出ますが、上記の相場価格がある程度の目安になるでしょう。
車を売るときに走行距離の影響が少ないケースもある

車の部品は、多く走るほど摩耗するため劣化します。 それはエンジンやトランスミッションだけではなく、サスペンションやボディ、車の内装も同じです。
そのため走行距離が長いと価値が下がり、査定額が低くなることが多くなります。 しかし車種によっては、走行距離が長くても影響が少ない車種もあります。
荷物を運ぶ使い方が多い「ハイエース」や「キャラバン」などの貨物車、未舗装の道路を走ることを想定した「ランドクルーザー」などです。 上記の車は、各部品の耐久性が高くなるように開発されているため、走行距離が長くても大きな影響を受けないのです。
また海外での需要が非常に高いこともあり、査定額が下がりにくいという特徴があります。
乗り換えのベストなタイミングとは

昔と比べると近年は車の寿命も長くなり、修理や買い替えの回数は少なくなっています。 しかし車は運転者によって走行距離や使い方も違うため、乗り換えのタイミングが難しいと感じる方も多いでしょう。
では乗り換えの最適なタイミングはあるのでしょうか。 ここでは、多くの方が乗り換えを考えるタイミングを3つご紹介します。
査定額が下がる10万kmまでに乗り換える
車の寿命は走行距離が10万~15万kmといわれています。 近年は車の性能も進化しており耐久性も高くなっているため、10万km以上の距離を走っても乗り続けられるのも事実です。
しかし10万kmを超えると部品の消耗も進み故障のリスクが高くなるため、高い査定額は望めません。 車の状態によっては、査定額が付かない場合もあります。
一般社団法人日本自動車工業会が2021年に実施した乗用車市場動向調査の結果によると、買い替えのサイクルは平均7.1年です。 査定の際、走行距離は1年1万kmを目安に計算されるため、データの年数から見ると7万kmほどで乗り換えを考える方が多いことが分かります。
乗り換えの際は、現在の車を売却して次の車を購入する資金にしたいと考える方も多いでしょう。 そのため買取価格を高くしたいと考える場合は、10万km未満を目安に乗り換えがおすすめです。
車検のタイミングで乗り換える
新車を購入した場合、1度目の車検は3年後、それ以降は2年ごとに車検を受ける必要があります。 車検には多くの費用がかかります。
さらに年数が経つほど不具合が出る可能性が高くなり、メンテナンスにかかる費用も多くなります。 そのため3度目の車検を迎える7年目のタイミングで、乗り換えを考える方も少なくありません。
また、より高く売りたいと考えている場合は、2度目の車検を迎える5年目かつ走行距離が5万km以内のタイミングで乗り換えるとよいでしょう。 なぜなら走行距離が5万kmを超えると、査定額が大きく下がるからです。
より高額査定を考える場合は、走行距離が5万km以内の車検のタイミングを目安にするとよいでしょう。
ライフスタイルの変化に合わせて乗り換える
ライフスタイルに変化があった時も、車の乗り換えを検討するタイミングといえるでしょう。 例えば引っ越しや職場環境が変わるなどで通勤に車を使用することになった場合、燃費のよい車に乗り換えれば毎月の維持費を抑えられます。
また家族が増えて、ファミリーカーや維持費が抑えられる軽自動車への乗り換えを考える方もいらっしゃるでしょう。
ライフスタイルに変化があったり家族が増えたりすると、お金が必要になるシーンも多くなります。 維持費を抑えるために、車の乗り換えを検討するのもおすすめです。
走行距離が多い車を高く売るコツ

一般的に走行距離が長い車は価値が下がってしまうため、査定額が低くなる傾向があります。 走行距離が長いと各種部品も消耗しているため、故障などのリスクが高くなると判断され価値が下がることが多いのです。
では走行距離が多い車を高く売るには、どうすればよいでしょうか。 ここでは、走行距離が長い車を高く売るポイントを3つご紹介します。
一括査定で相見積もりを取る
走行距離が長い車を高く売るための1つ目のポイントは、複数の買取業者による一括査定で高く買い取ってもらえるところを見つけることです。 買取業者によって走行距離に対する価値の付け方は異なるため、同じ走行距離でも買取業者や店舗によって違いがあります。
なぜなら買取業者によっては、海外に販路を持っていたり解体したスクラップを売却したりするところもあるからです。 日本車は海外での評価が高く、過走行でも高値で取引されることが多くあります。
また海外ではパーツも高値で取引されることが少なくありません。 そのため販路を多く持つ買取業者の場合、高値で買い取ってもらえる可能性があります。
ただし一括査定で相見積もりを取る場合も、愛車の走行距離から出される査定額の相場を調べておくようにしましょう。 そうすることで提示された金額が相場よりも低い場合に、違う売却方法の検討が可能です。
走行距離以外の査定ポイントに注目する
2つ目のポイントは、走行距離以外の査定ポイントに注目することです。 車の査定額は、年式や走行距離だけで決まるわけではありません。
内外装の傷や汚れ、匂いなども査定のポイントになります。 さらにカーナビなどのオプションや付属品が揃っているかなども確認されます。
走行距離が目安よりも多い場合は、車の中を掃除したり付属品を探してまとめたり、変更したパーツがある場合は純正部品に戻すようにしましょう。
査定額を上げるためには、細やかな努力が重要です。
廃車買取業者も検討する
3つ目のポイントは、廃車買取業者も検討することです。 走行距離が長いと査定額が低くなり、場合によっては金額が付かないことがあります。
そのような場合は、廃車買取業者に買取の依頼することも考えてみましょう。 金額が付かない車の場合、ディーラーや買取業者に依頼する場合には手数料がかかることもありますが、廃車買取業者ならレッカー費用などを無料で行ってくれる業者もあります。
なぜなら車としての価値は失われていても、部品やリサイクル資材として価値があるからです。 ディーラーや買取業者では0円でも廃車買取業者であれば数万円の価値が付くこともあるため、最終手段として検討してみるとよいでしょう。
まとめ
走行距離が長い車は部品の劣化などもあり故障のリスクが高くなるため、需要も少なく査定額が低くなる傾向にあります。 一般的に10万kmを超えると「過走行」といわれ、査定額に大きく影響します。
また高額査定になるように売却したければ、年式も重要です。 そのため下取りをして車の買い替えをする場合は、乗り換えのタイミングを考えておくとよいでしょう。
売却時期の目安は「5年以内、5万km」がおすすめです。 走行距離が長い車を高く売るためには、一括査定で相見積もりを取り、高値を付けてくれる業者に売却するとよいでしょう。
「車選びドットコム」の一括査定は、愛車情報を1度入力するだけで複数の買取店へ一括で相見積もりができます。 出された査定額を比較して、満足できれば売却も可能です。
もちろん満足できない場合は売却する必要はありません。 まずは一括査定で値段を調べて、愛車の価値を確認してみましょう。
まずは愛車の値段を調べてみよう
愛車を少しでも高く売りたいとお考えの方は、一括査定サイトで愛車の価格を調べるのがおすすめです。
車選びドットコムの一括査定なら、愛車の情報を1回入力するだけで近くにある複数の買取店へ一括で相見積もりできます。 あとは査定額を比較して一番高く売れる店舗で売却するだけ!もちろん、査定額に満足できなければ売却する必要はありません。
愛車の本来の価値を知るためにも、まずは値段を調べてみましょう!
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