車の査定のみ依頼できる?査定前のポイントや高額査定のポイントも解説
車の売却を迷っている際に、多くの方がまず知りたいのが「愛車がいくらで売れるか?」という点です。
しかし、査定見積もりを依頼した店舗にそのまま買取を依頼する必要があるとしたら、不本意な契約を結ばなくてはならないことになります。
安心して手続きを進めるには、まず査定のみを依頼して愛車の価値がどの程度の金額なのかを確認することからスタートしたいものです。
この記事では、車の売却時に査定のみを依頼する方法やその注意点を解説します。 売却を検討している方、愛車の価格が気になる方は、ぜひ参考にしてください。
車の査定のみでも大丈夫!
まず、査定のみの依頼をしても問題がないのか気になる人も多いでしょう。 結論からいいますと、査定のみの依頼でも大丈夫です。
事前に査定のみでということを買取店に伝えておけば、特に問題ありません。 買取店への依頼であれば、無料で査定を実施しています。
ただし、買取店側の心情として、査定したからには買取したいのが実情です。 顧客のことを考えずに買取まで話を進めようとするケースもあります。
そのため、無理な営業をかけられる心配のない、信頼できる買取店に依頼することが大切です。
買取なしで査定額のみを調べる方法
買取なしで査定額のみを調べる方法は大まかに3つの方法があります。 手法ごとに正確さや手間が変わるため、目的にあわせて選ぶことが大切です。
それぞれの方法について、特徴を解説します。
買取店・ディーラーに確認をする
買取店やディーラーに相談する方法としては、3つの方法があります。 それぞれの方法の特徴について解説します。
直接見積もりを依頼する
買取店に対して直接車の査定額を調べてもらう方法があります。
実際の車の状態や傷はないかなどを踏まえて査定するため、正確な査定額を判断できることが特徴です。
デメリットとしては、買取店に依頼する際には事前予約が必要なことが挙げられます。電話やホームページから個人情報を入力する必要があることもあり、その点を気にする人もいるでしょう。
ホームページでシミュレーション依頼をする
ディーラーや一括査定サイトの中には、査定額をネット上で調べられるものもあります。
車種や年式、走行距離などの情報を入力することで、市場相場からの査定額を調べられます。
ただし、実物を見ずに査定することになるため、査定額は正確なものではありません。
ディーラーでの下取りは、新車の購入が前提のため、車の買取査定額が低くなる点もデメリットです。そのため、高値で車を売りたい場合には、おすすめできない選択肢といえます。
ホームページの査定実績をチェックする
買取店のホームページでは、過去の査定額や中古車販売価格を公開しているところもあります。
自身の車と車種や年式などの条件が近いものを調べれば、大まかな相場を把握するうえで役立ちます。個人情報の入力を一切せずに調べられることがメリットです。
ただし、条件がそこまで似た車を探すのは難しく、簡単に条件にあうものが見つからないこともあるでしょう。また、市場ニーズの変化により、査定額が変わる可能性もあります。
中古車販売店のサイトで、同様の車種や走行距離の車の販売額を調べる方法もあります。実際のニーズや状態を踏まえての販売となるため、販売価格とは異なりますが、大まかな買取価格については把握可能です。
いずれの場合でも、大まかな相場把握には役立つものの、正確な査定額の把握はできません。
JAAI日本自動車査定協会を利用する
JAAI日本自動車査定協会の査定を受ける方法もあります。JAAIは経済産業省、国土交通省の許可を受けた第三者機関です。
査定協会専属の査定士が在籍し、事故によってどの程度の減額がされたのか、個人間売買で適切な相場を調べたいなど、目的に応じて車の査定ができます。
明確な査定基準を定めており、「査定後に営業をかけられたくないが、正確な査定額が知りたい」という場合におすすめです。
ただし、査定を受けるためには、軽自動車の場合で7,150円(税込)、普通車の場合で9,900円(税込)の費用がかかります。
一括査定サイトで情報を確認する
査定額を調べる際には、一括査定サイトで調べる方法もあります。
一括査定サイトでは個人情報や車に関する情報を入力するだけで、複数の業者に対して査定依頼が可能です。 個人情報の入力を1回で済ませられるため、手間がかかりません。
ただし、一括査定サイトにて見積もりを取得する際にも必要最低限の情報の入力は必要です。
個人情報を入力せずに一括査定をしようとしても、幅のある見積もり結果になったり、相場よりもだいぶ安い査定額が提示されたりする可能性がある点を理解しておきましょう。
逆にいえば、個人情報の入力が必要だからこそ、一括査定を依頼する際にも信頼性の高い業者に依頼すべきであるといえます。
買取店に査定のみを依頼する場合の手順
買取店に査定を依頼する場合の手順は、売却する際の手順と大きくは変わりません。 しかし、買取店に依頼する場合は、注意すべき点もあります。
どのような手順でやるのか、次で解説します。
一括査定か個別の依頼かを選んで相談する
一括査定か個別の依頼かを選んで相談しましょう。
一括査定を利用する場合は、一括査定サイトにて申し込みします。
個別の買取店に依頼する場合は、依頼するお店も選ぶ必要があります。依頼するお店に対して個別で連絡が必要です。
査定の申し込みをしたあとは、買取店からの連絡を待ち、査定日を調整しましょう。一括査定でも個別の依頼でも、査定に費用がかかることはありません。
なお、相談する際には、査定のみであることを伝えておくことが大切です。
査定依頼の手続きを進める
実際に査定を進める際には、買取店に持ち込むか、出張査定を依頼する方法があります。
出張査定の方が査定の手間はかかりませんが、査定のみの場合、売却を迫られたときに断りにくいこともあるでしょう。そのような場合は買取店に持ち込む方法もおすすめです。
査定には、最短で30分程度の時間がかかります。査定に入る前に、必要書類・修理歴・現在の車の不具合の確認が入ります。
以下の点を十分に意識して対応しましょう。
- 必要書類を不備なく提出すること
- 修理歴や故障歴は隠さずに伝えること
不具合や修理歴はマイナス査定の要因ですが、売却時には申告義務があります。また、隠そうとしても買取店は専門家であるため、ほぼバレます。
これらを申告しないまま売却しようとして、後から事実が明らかになった場合には大きなトラブルの原因となるため、必ず正直に申告しましょう。
査定額を確認・交渉する
査定が完了したら、査定士はネットや電話にて最新の相場を確認し、査定額がその場で決まります。査定額を書面で渡してくれないこともあるため、査定額の証拠がほしい方は書面をほしい旨を伝えましょう。
ただし、査定額には有効期限があり、早い場合はその日限りということもあります。それほど遠くない期間で売却する予定がある方は、事前にその予定を伝えておくことがおすすめです。
事前に予定日がはっきりしていると、査定士との売買交渉を進めやすくなります。
車売却の査定のみを依頼する場合の注意点
車売却の査定時には注意すべきこともあります。
これらの点を確認しておかなければ、思わぬトラブルや査定額が変わって慌ててしまうこともあるでしょう。
次でどのような点に注意すべきか解説します。
査定後の利用状況や需要の変化で最終的な査定額が変わる
買取店に提示された査定額は、査定後に変わる可能性があることに注意が必要です。査定額には有効期限があり、それまでに売却しない場合には、再度査定を受ける必要があります。
有効期限内でも査定後に極端に走行距離が増える、傷をつける、事故を起こすなどすると最終的な査定額が変わってしまいます。
また、モデルチェンジや市場のニーズ変化で査定額が変わる。数日で価格が落ちることも可能性として0ではありません。
少しでも高値で車を売却したい場合、査定額を提示された段階で可能な限り早めに売却するのがおすすめです。
すぐには難しくても、売却する時期が明確になっている場合は、買取店に対して事前にその旨を伝えましょう。買取店がタイミングにあわせた査定額の提示をしてくれる可能性が高まります。
査定のみであることを事前に伝える
査定のみで依頼する場合、その旨を買取店に事前に伝えておくことが大切です。
一括査定サイトの場合は、備考欄で伝えることができないこともあるため、その趣旨を買取店ごとに伝えなければいけないこともあります。
事前に伝えていない場合、買取店から強く売却を進められてしまう可能性があります。
「今売却しないと買取額が下がる可能性があります」と伝えられ、不安を煽られることもあるでしょう。
車の査定額は時間が経過するほど下がる可能性が高いのは間違いではありません。すぐに売れない事情があるのであれば、事前にそういわれることを想定しておきましょう。
正確な査定額を知るには情報開示が必要
「個人情報を伝えずに、正確な見積もりがほしい」という人もいるのではないでしょうか。
しかし、正確な査定のためには、実際に実物を確認する必要があるため、個人情報などの情報開示が欠かせません。
車種や年式などの一般的な情報だけでは、大まかな査定額はわかっても、正確さには限界があります。エンジンやボディの状態などについて総合的な情報が必要です。
そのため、正確な査定が必要な場合は、個人情報を伝え、情報開示しなければいけません。
ディーラーでは査定が有料での対応となる場合がある
ディーラーでの査定は有料の可能性もあります。ディーラーは新車の購入を主目的としているため、中古車の取り扱いをメインにはしていません。
そのため、新車を購入しない場合は有料での査定になる可能性があります。
また、ディーラーは中古車の販売に注力していないため、車買取店と比較して、査定額が下がる傾向にあります。
査定のみディーラーに依頼する場合は、無料で依頼できるかどうかの確認が必要です。
査定額を上げるためのポイント
車の査定を受けるのであれば、少しでも高値で売りたいという人は多いでしょう。ここでは、査定額を上げるためのポイントについて解説します。
信頼できる買取店に依頼する
車の買取店は信頼できる買取店に依頼することが大切です。買取店によっては意図的に安価な査定額を提示する、強引な契約を迫ることも考えられます。
そのため、同じ車でも買取店によっては査定額が大きく違うということは珍しくありません。
取引実績数や口コミを確認し、信頼できる買取店かどうかを確認しましょう。信頼できる買取店の見極め方については別の見出しで解説します。
車の掃除や洗車をしておく
車の掃除や洗車をして、きれいな状態で査定を受けましょう。
加点要素としては扱われませんが、査定士の印象に影響します。査定士の印象が悪くなると、査定も注意深く行われ、通常よりも厳しい目線で査定される可能性があるためです。
具体的には、以下の点を心がけましょう。
- ゴミの有無
- タバコやペットの匂いはないか
- ボディは洗車されているか
- 芳香剤の匂いはないか
ただし、傷や凹みがある場合は、無理に補修する必要はありません。査定額に影響がないとはいえませんが、かけた費用に見合わないことがほとんどのためです。
できるだけお金をかけずにできる範囲で取り組みましょう。日頃からの掃除が長い目線での査定額アップにつながります。
付属品や点検整備記録をつけておく
付属品や点検整備記録がある場合は、事前に査定士に伝えましょう。
特に評価されるのは純正品のパーツや取扱説明書、箱などです。これらの純正品は後から取り付けが難しいため、査定額に影響します。
純正品以外のものは査定額への影響はそこまでないことも多いですが、伝えてみて損はありません。点検整備記録があると、普段どのように扱われていたかが分かり、信頼性が高まります。
ただし、純正品や点検整備記録がない場合は、ないと率直に査定士に伝えましょう。
複数業者に依頼する
特定の買取業者のみに依頼するのではなく、複数業者に依頼する方が、高値で売れる可能性が高まります。
複数の業者に依頼することで、適切な相場を把握しやすくなるためです。1つの買取業者にのみ依頼する場合、買取業者によっては相場よりも意図的に安く査定することもあります。
買取業者ごとにどの要素に注力して評価するかが変わります。そのため、買取業者によって査定額が大きく違うという可能性は少なくありません。
複数業者に依頼することで、適切な相場での査定をしやすくなり、最適な買取業者を選ぶことが可能です。
一括査定サイトであれば一度の依頼で簡単に複数の業者の見積もりを取れるため、手間をかけずに依頼できます。
高額買取できる買取店の見極め方
高価買取できる買取店はいくつかの特徴があります。ここでは、どのような特徴があるのか解説します。
中古車専業であること
高く車を売りたいのであれば、中古車専門の買取店に依頼することがおすすめです。
中古車専門買取店であれば、どのような点が査定額に影響するのか細かい査定ができます。そのため、通常の査定では見落とすような要素を査定してくれ、査定額アップする可能性があります。
全国展開しているか
全国展開している買取業者であれば、高値で売れる可能性が高まります。全国展開していることで、全国相場から適切な販売価格での売却をしやすくなるためです。
販路が少ない場合、特定のエリアで需要が低いことを理由に査定額が下がる可能性があります。
全国展開している買取業者であれば、全国の相場を踏まえ、より正確な査定額を提示してもらいやすくなります。
販売ルートは豊富か
販売ルートが多い買取業者に依頼すれば、高値で売却できる可能性が高いです。その理由は、買取店が再販できる可能性が高いためです。
反対に販路の少ない買取店は、なかなか売り手が見つからずに在庫を抱えることになりかねません。買取店側が「積極的に買いたい」という姿勢でなければ、査定額も安く抑えられがちです。
買取店が販売ルートを多く持っているか否かを見分けるのは簡単ではありません。方法の一つは、買取店のホームページを見ることです。
たくさん販路を持っている買取店は「強み」として販路を持っていることをアピールしているケースが多いためです。また、傾向としては、全国規模の大手買取店は、販売ルートを豊富にもっています。
接客の質
高く車を売りたいのであれば、買取店の接客の質にも注目しましょう。優良な買取店であれば、相場よりも安く査定を出される心配が少なく、適切な査定額を出してくれるためです。
買取店の接客に関して確認すべきポイントは、以下の点です。
- 言葉遣い
- 身だしなみ
- 態度や話し方
- メールや電話で質問をしたときの回答の早さ
- 販売店側からの提案の有無
よい接客を受けると、疑問点や要望などを相談しやすいというメリットもあります。信頼できる販売員だからこそ、少しでもよい条件で売却できるよう、相談してみましょう。
JPUCに加盟しているか
JPUC(日本自動車購入協会)の加入についても確認しましょう。JPUCは、自動車買取業界の健全化に向けて、一般消費者に対して、安全安心なサービス提供をするための団体です。
顧客への不当な勧誘を防ぎ、自主的かつ合理的な選択を促し、公正な取引ができるよう取り組んでいます。
JPUCに加入している企業であれば、一定の信頼性が確保されており、査定の信頼性も高まります。
よくある質問
ここでは、車を査定のみ依頼したい方のよくある質問についてご紹介します。
個人情報を入力せずに査定できる?
Webサイトでの一括査定サービスの中には、車種・年式・カラー・走行距離などの情報をもとに、査定できるサービスもあります。 しかし、実物をみて査定しているわけではなく、あくまで概算での見積もりしか出せません。
正確な査定額を調べるためには、個人情報を伝え、実際の車の状態を確認する必要があります。
廃車になりそうな車でも査定できる?
年式が古い車や事故歴がある車など、廃車になりそうな車の場合、査定できるかどうか不安に思う人もいるでしょう。
査定できないケースもありますが、買取業者によっては査定が可能な場合があります。
日本国内では車としての売却が難しい場合でも、部品の利用や海外での販売ができる可能性があるためです。
ただし、そのような不安がある場合には、事前に車の状態に不安があることを伝えておくと、安心して査定を受けられるでしょう。
走行距離や年式が古くても大丈夫か?
走行距離が長く、年式が古い車は査定を依頼しても売れない可能性があります。
目安となるのは、走行距離10万kmや10年を超える車の場合です。
しかしながら、近年では自動車の性能の向上もあり、これらの目安を超えていても売れるケースが珍しくなくなりました。
買取の可否の判断は販売店によってそれぞれ異なるため、まずは買取の可否を販売店に相談するとよいでしょう。
その際、一括査定サイトを活用すると、効率よく査定を依頼できます。
査定で見られるポイントは?
査定の際に見られるポイントは、買取業者によって異なりますが、一般的には以下の点が大きく査定に影響します。
- 年式と走行距離
- ボディカラーや装備・オプションの有無
- 内外装のダメージの有無
これらのポイントのなかで、内外装のダメージの有無は、実際に車の確認が必要です。
そのため、正確な見積額を知りたい場合は、販売店への持ち込み、もしくは出張見積もりにて、車の状態をチェックしてもらう必要があります。
車を高額で売りやすい時期は?
車を高額で売りやすい時期は、1〜2月や7〜8月です。
4月からの新生活に向けて3月に車の購入が増えます。1〜2月はそのような方を対象に向けて中古車の需要が高まり、高額査定を狙いやすい時期です。また、3月は買取業者の決算に当たるため、売上強化のためにも販売できる車を増やす動きがみられます。
7〜8月も9月の転勤や転職、ボーナスの時期であり、需要が高まります。
まとめ
本記事では車の査定のみを受ける方法や注意点、査定額を上げるためのポイントまで解説しました。
査定のみの見積もり依頼は可能ですが、その場での査定額が保証されるわけではないことに注意が必要です。
また時間が経過するほど、査定額は下がる傾向にあるため、無理のない範囲で早めに売却することによって高値で売れる可能性が高まります。
また、複数の査定を一括で取ることで、より正確な査定を取れることも大切なポイントです。
どのように査定を依頼すればよいか分からずお困りであれば「車選びドットコム」の一括査定をご利用ください。
車の年式や走行距離などを入力するだけで、複数業者からの見積もりを簡単に取れ、査定額を効率的に調べられます。
正確な査定額を調べたい方は、ぜひご利用ください。
まずは愛車の値段を調べてみよう
愛車を少しでも高く売りたいとお考えの方は、一括査定サイトで愛車の価格を調べるのがおすすめです。
車選びドットコムの一括査定なら、愛車の情報を1回入力するだけで近くにある複数の買取店へ一括で相見積もりできます。 あとは査定額を比較して一番高く売れる店舗で売却するだけ!もちろん、査定額に満足できなければ売却する必要はありません。
愛車の本来の価値を知るためにも、まずは値段を調べてみましょう!