車買取査定前の傷修理はNG!傷有りの車を高値で売るポイントとは?
長年大切に乗り続けてきた愛車の細かな傷やへこみ。
きれいに直してから車買取業者に査定を依頼した方が、高値がつくと思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、実は大きく深い傷でなければ査定額にそれほど影響を与えないため、修理せずに査定依頼を行うべきケースが多いのです。
車買取査定の前に傷を修理する必要はなし!その理由とは?
丁寧な運転を心がけたとしても、道路上の石や砂利の跳ねなどによる細かな傷は避けられないものです。 車の売却を検討する際、これまでは気にしていなかった傷が目につくようになり、高値で売れないのではと不安に思われることもあるでしょう。
しかし、独断で傷の修理を行うのはかえって損をする可能性があるため、まずは修理をせずに査定に持ち込むことをオススメします。
ここでは、車買取依頼前に傷修理を行わない方が良い理由を、4つの視点で解説します。
大きな傷やへこみでなければ査定に響かない
査定では車の外観よりその車の需要が重視されるため、大きな傷やへこみでなければ査定に大きく響くことはありません。
たとえ修理を必要とする傷やへこみであっても、買取業者の多くは自社で板金・塗装工事を行う体制を整えており、コストはそれほどかかりません。
規模の小さな買取業者では自社で修理を行えない場合もありますが、格安で修理を依頼できるルートを確保していることも多いため、大きく査定に響くとは考えにくいでしょう。
修理費用の方が高額になる
各買取業者には自社の修理工場や提携している修理工場があり、個人で依頼するよりも格安で傷などの修理が可能です。
一方、個人で修理に出す場合は、板金や塗料などの原材料費に加え、人件費などが上乗せされた費用を修理工場に支払う必要があります。
傷でマイナスされる査定額と修理費を比較した際、多くの場合後者の方が上回るため、そのまま査定に出した方が得策といえます。
査定が遅れ車の価値が下がる
車は新しければ新しいほど価値が高いため、傷を修復せず業者に引き渡すことで、時間の経過による価値の下落を防げます。
特に輸入車は、価値の下がり方が急激なうえ、修復費も国産車と比較して非常に高額となる傾向にあります。
したがって、車を売却する際は、決断した時点で速やかに査定を受けるのがベストといえるでしょう。
自己流の修理は査定のマイナス要素になる
インターネット上の記事や動画サイトでは、さまざまな車の傷の修理方法が紹介されています。
しかし、自分で補修グッズを使用して修理した場合、いくらうまくカバーできたように見えても、車のプロである買取業者には素人の修理であることが簡単にわかります。
自己流で傷を修理したり、傷のカバーに失敗したりすれば、査定でマイナスに響きやすくなるため、修理せず出した場合よりも買取価格が下がる可能性が高くなるでしょう。
【例外】車買取の査定前に傷を修理したほうが良い場合
傷の修理は車買取依頼の前に行わない方がよいというのが基本ですが、例外として、以下の場合には修理に出すことをオススメします。
- もらい事故によってボディが傷付いてしまった場合
- メーカー保証を利用して無償で修理できる場合
事故で車に傷が付いた際、100%相手の過失であると認められ保険などで修理費用をまかなってもらえる場合は、修理をした方が得策です。
また、メーカーの保証の範囲内で修理できる場合は、査定額アップのために利用すべきです。
ただ、車の骨格部分が損傷し修復車扱いとなった場合は、残念ながらご自身の負担なしで修理できたとしても大幅な減額は避けられません。
【傷の程度別】車買取査定に影響する3つの減額判断基準
傷が査定に影響を及ぼすかどうかは、主に3つの基準で判断されます。
- 引っ掻き傷程度の浅い傷
- 塗装が剥げている傷
- 板金・再塗装が必要な深い傷
実際の査定は、各業者の査定額基準をもとに実施されるため、買取業者によって減額幅が多少異なる場合もあります。
引っ掻き傷程度の浅い傷
塗装のめくれなどがなく、爪が引っかからない程度のごく浅い傷は、減額対象になることはほぼありません。
運転時の飛び石などによる細かな傷は避けられないものであり、その点は査定を担当する査定士も重々承知しているため、買取業者で簡単に処理できる傷は気にせず査定に出しましょう。
ただし、広範囲に渡って傷ついていたり、傷が多くあまりにも目立っていたりする場合は、減額される可能性もあるため注意が必要です。
塗装が剥げている傷
爪には引っかかるけれど塗装のみが剥げているような傷でも、浅いと判断されれば大きな減額にはなりません。 ボディに影響がない程度の深さで、大きさが1cm未満であれば、ほとんど査定に影響しないと考えてよいでしょう。
ただ、それ以上の大きな傷やへこみを伴う場合は、減額幅が大きくなります。
板金・再塗装が必要な深い傷
ボディまで達した深い傷の修理には、塗装だけでなく、ハンマーなどを使用して成形する板金作業も必要です。 一般の整備士だけでは対処しきれず、専門工場に作業を委託する必要も出てくるため、大きな減額要素になり得るでしょう。
また、傷の状態だけでなく、範囲が広い場合も減額幅が大きくなります。
さらに、部品の面積の2分の1以上が傷付いている場合は、部品ごと交換が必要となるため、減額は避けられません。
査定額大幅減!?車買取査定で傷より注視すべき「修復歴」

車の査定では、傷そのものより傷や故障を直した「修復歴」の有無が重要となります。
- 自動車の骨格がゆがむような事故歴が無い
- 「走る・曲がる・止まる」などの自動車の機能に問題が無い
上記をクリアしていない場合は、査定額の大幅減もあり得るため、車買取査定の前に修復歴の定義やおおよその減額率について把握しておきましょう。
修復歴のある車の査定については、こちらの記事もあわせてご覧ください。
修復歴ありの車とは
修復歴ありの車とは、交通事故や災害などによって自動車の骨格部位が損傷を受け、修理またはパーツの交換を行った車を指します。
対象となるパーツは、以下の8つです。
- フレーム
- クロスメンバー
- インサイドパネル
- ピラー
- ダッシュパネル
- ルーフパネル
- フロア
- トランクフロア
破損によって車の耐久性に重大な影響を与えるこれらの部品に修復歴がある車は、補強のための修理費用や車としての寿命などの点においてリスクが大きく、査定額が大幅に下がります。
交通事故が原因であるケースが多いため、事故車と記載されることもありますが、両者は厳密にはイコールではありません。
事故車 = 修復歴ありとは限らない
車査定の際に利用される「査定基準」では、事故を原因として査定金額を下げる条件を「交通事故やそのほかの災害により、自動車の骨格などに修復歴のあるもの」と定めています。
「自動車の骨格など」に含まれるのは、修復歴の判断基準となる8つのパーツです。
事故車の査定では、骨格部位の損傷の痕跡などを総合的に判断し、マイナス分が算出されます。 また、査定に与える影響はわずかですが、屋根やフロントガラス、後方のガラスの傷、エンジンの異音、ボディの傷やへこみもチェック対象となります。
ただし、事故に遭った車であっても、骨格部位に損傷や修理の痕跡がなければ「修復歴ありの車」には当てはまらないため、事故を理由に査定金額が大幅に下がることはありません。
修復歴ありの場合の減額率
骨格部位に損傷を受け修理した場合、査定額は修復歴なしの車の15%~50%程度が相場といわれています。
特に高級車の場合は、修復歴があるだけで通常と比較して半値以下になることもあります。
修復部位や車種により異なりますが、大幅な減額を覚悟する必要があるでしょう。
修復歴は正直に申告することが重要
車の骨格部位の修復歴は、車の外観からは判断できませんが、プロの目は欺けません。
修復歴を隠すことは買取業者からの信頼損失につながりかねず、査定態度が厳しくなることも十分にあり得るでしょう。
車を高値で売却したいのであれば、傷は直さず査定に出すこと、修理した場合は正直に申告することが大切です。
傷より見落としがち!車買取で高額査定を狙うための4つのチェックポイント
目に付きやすい傷と比べて見落としがちですが、実は査定に大きく影響する可能性のあるポイントが4つあります。
- 車内のにおいの良し悪し
- 車体・車内の清潔さ
- 関連書類の有無
- 車検までの期間
自分でできる限りの対策を講じ、高額査定を受けられるよう備えましょう。
下取り時の査定項目については、こちらの記事で詳しく解説しています。
車内のにおいの良し悪し
においの強い車は再販しにくく、査定でマイナス評価を受ける場合があります。
- タバコ
- ペットのにおい
- 香水
- 芳香剤 など
タバコやペットのにおいに敏感な方は多く、芳香剤などの香りも好みが分かれます。
査定に響かないよう、無香の消臭剤などでにおい対策を行いましょう。
車体・車内の清潔さ
洗車でボディを磨くのはもちろん、車内もきれいに掃除することで、査定に良い影響を与えられる可能性があります。
洗車の際は、ボディを傷付けにくい手洗い洗車でタールや鳥の糞などの落ちにくい汚れを見逃さずに落とし、座席シートやフロアマットに掃除機をかけたり、収納ポケット内を拭き掃除したりしておくとよいでしょう。
傷の修理分をカバーできるほどの上乗せは期待できませんが、自宅で気軽にでき費用もそれほどかからないため、印象アップのためにぜひ行ってください。
関連書類の有無
関連書類が揃っていることで、プラス査定を受けられる場合もあります。
- 点検記録簿
- 保証書
- 取り扱い説明書 など
オプションパーツを取り付けている場合は、各パーツの説明書や保証書も残しておくとよいでしょう。
車検までの期間
車検までの期間が長いことも査定にプラスにはたらきますが、それほど大きな影響はないため、車検が近い場合でも無理に通す必要はありません。 車検代が査定額を上回るケースもあるため、損をしないよう見極める必要があります。
車検が切れている場合でも売却は可能ですが、自走できない状態のため、査定額に影響が生じる可能性が考えられます。 車買取依頼を検討しているのであれば、車検が切れる前に早めに売却しましょう。
車買取査定後の新たな傷は引き渡し時に必ず申告すべき

査定を受けたあと、契約を結ぶ前に傷を付けてしまった場合は、再度査定を受け直すのがオススメです。
売却契約を結んだあとに新たな傷が付いた場合は、引き渡しの際に申告しましょう。
買取業者は査定のプロであり、車体の傷やへこみを細かくチェックするため、査定後の変化にも必ず気付き あとから返金請求されたりトラブルに発展したりすることを避けるためにも、正直に伝え判断を仰ぎましょう。
傷ありの車買取は業者選びが重要!

傷ありの車を高値で売るためには、業者選びが重要です。
傷などの見た目だけで判断せず、査定に必要な項目を丁寧に確認する業者を選択することで、査定額が数十万円変わることもあります。
数社の査定額を簡単に比較できる一括査定などを利用して、車の価値を正しく判断できる買取業者に依頼しましょう。
まとめ
車買取の際は、気になる傷があっても、まずは修理せずに査定に出すのが基本です。
ただし、修復歴がある場合は、必ず申告して信頼関係を損ねないようにしましょう。
査定の判断基準は、傷の有無だけではありません。 少しでも高く売却したい方には、複数の買取業者を比較検討できる一括査定をオススメします。
まずは愛車の値段を調べてみよう
愛車を少しでも高く売りたいとお考えの方は、一括査定サイトで愛車の価格を調べるのがおすすめです。
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