個人情報なしで車査定額を調べる2つの方法

あなたの愛車のおおよその査定額は、以下の2つの方法で簡単に知ることができます。

• シミュレーションサイトを利用する
• 一括査定サイトの買取相場を参考にする

それぞれの方法の特徴や長所・短所も含めてより詳しく解説していきましょう。

シミュレーションサイトを利用する

個人情報を一切出さずに、具体的な車買取相場を知ることは基本的に難しいです。

その理由は、中古車はそれぞれ状態が異なるため、実際に査定を受けなければ正確な評価ができないからです。

しかし、おおよその買取価格がわかれば良いという方もいるでしょう。そんな方におすすめなのがシミュレーションサイトの利用です。

所有している車について必要な情報を揃えておくことで、ネット上でだいたいの査定価格がわかります。

その中でも今回は2つのシミュレーションサイトについて紹介します。

下取りシミュレーションサイト

買い替えによる下取りを考えている方は、トヨタや日産などの自動車メーカーが運営している公式サイトの「下取りシミュレーション」の利用がおすすめです。

中古車を売る場合の方法の一つである「下取り」は、新たに車の乗り換えを行うために車の販売業者にその車を引き取ってもらうことを指します。

一般的に下取りは買取よりも査定額が低く見積もられる傾向にありますが、下取りには下記のようなメリットもあります。

• 査定から新車の購入まで、ワンストップで対応してくれるので、買い替えの手間が少ない
• 新車購入の値引き交渉などもしやすくなる

下取りは他社の車でも行ってくれるため、たとえばトヨタの下取りシミュレーションサイトで日産の車の査定額を調べることも可能です。

しかし、実際の下取り額は同じメーカーの車のほうが、査定額が高くなるのが一般的でしょう。

メーカーの下取りシミュレーションを利用して概算下取り価格を調べる方法

トヨタの下取りシミュレーションサイトを利用して車のだいたいの査定額を調べてみましょう。

ページを開くと以下のような画面が表示されます。

まずはメーカー・車種・年式をプルダウンで選択し「確定して次へ」をクリックします。

次の画面で、該当するボディタイプとモデルを選択し、画面下部に表示されている「確定して次へ」をもう一度クリックします。

さらに次画面でグレードを選択し、画面を進めます。

次画面で入力情報に合致する車の想定される下取り価格が表示されます。

表示される価格はあくまでも下取りの価格であり、買取の価格である点は考慮する必要があります。

買取相場シミュレーションサイト

下取りではなく、現在の買取価格の相場を元にシミュレーションをしたい方は、車買取相場データベースサイトの利用をおすすめします。

中古車を売る際のもう一つの方法である「買取」は、文字通り自分が持っている車を売却することを指します。

前述のように、買取は下取りよりも査定額が高くなる傾向にあるため、買取を希望している方はぜひ車買取相場データベースサイトのシミュレーションを活用してみましょう。

買取相場シミュレーションを利用して概算買取価格を調べる方法

車買取相場データベースサイトを利用して、車のおおよその査定価格を調べてみましょう。
ページを開くと以下のような画面が表示されます。

まずはメーカー・車種・年式・走行距離・グレード・カラーを入力して、「分析レポートを見る」をクリックします。
もしグレードやカラーがわからない場合は「不明」の項目を選択しましょう。

次の画面で入力情報に合致する車の概算査定価格が表示されます。

こちらも下取りシミュレーション同様に、概算価格という目安となる数値であることを考慮しましょう。

また、車買取相場データベースサイトでは、十分な査定実績情報がある車種に限り、年式別・走行距離別の買取相場情報を一覧で見ることもできます。

一括査定サイトの買取相場を参考にする

自分の車のおよその販売価格を最も簡単に調べたいなら、一括査定サイトの買取相場を参考にすることをおすすめします。

「一括査定サイト」とは、複数の車買取業者に、一度にまとめて買い取りの見積もりを依頼できるサイトのことを言います。

1社ずつ査定を依頼する必要が無く、査定額を比較して一番高い業者を探すことも出来るので、車を売りたい方にはとても便利なサイトです。

「一括査定サイト」は、車を売るかどうかまだ決めていない方や、とりあえず、だいたいの自分の車の査定額を知りたいという方もたいへん便利に利用することが出来ます。

ただし、一括査定サイトに査定依頼すると、複数の買取業者から連絡が届きます。
そのため、複数の買取業者から買取に関係する電話勧誘が嫌な方は、電話勧誘が少ない一括査定サービスを利用しましょう。

一括サイトでだいたいの車査定額を調べたいなら、最もシンプルで簡単に査定額を調べることができる車選びドットコムの一括査定の利用が特におすすめです。

車選びドットコムの一括査定なら、以下の画面でメーカーと車種を選択して「買取相場をチェック」をクリックするだけで、年式や走行距離ごとの車の査定額の相場がすぐにわかります。

もちろん個人情報を入力する必要はなく、この検索で業者から問い合わせが来ることもありません。

入力項目は2つだけですので、正確な査定額を調べることは難しいという懸念点はありますが、おおよその査定額を今すぐ知りたい！という方には最適です。

おおよその買取金額を把握しつつ、今後の乗り換えや車の売却を検討しても良いかもしれません。

だいたいの車査定額を調べる際に知っておくべき3つの注意点

前章では自分の車のだいたいの査定額を調べる方法について、具体的にお伝えしてきましたが、だいたいの価格を調べる前に、特に以下の3つのポイントについては、あらかじめ知っておくといいでしょう。

• だいたいの査定額は実際の査定額よりも低い場合が多い
• 価格は売却時期により変動する
• 業者の情報をすべて信用しない

だいたいの査定額は実際の査定額よりも低い場合が多い

買取業者に実際に査定を受けると、あらかじめ調べていただいたいの査定額よりも低めの価格が提示されることがよくあります。

車種や年式、車の色やボディタイプ、走行距離・年式などによる簡易的な調査では、残念ながら実際の車の正確な査定額を導き出すことはできません。

買取業者の実際の査定では、

などが一つずつ確認されますが、これらの情報はどうしても車の査定額を下げる要因となります。

さらに買取業者が最初に提示する査定額は、自社の利益をできるだけ大きく乗せてくることが多いため、 正式に査定を依頼すると、自分で調べただいたいの査定額よりも低い価格が提示されがちな傾向があります。

もちろん買取業者が不当に低い買取額を提示して来る可能性も否めませんし、価格交渉することで結果として査定額が上がる可能性もあります。

実際に査定を依頼する場合は、これを踏まえて冷静に対応することが大切です。

価格は売却の時期によって変動する

車の価格はそれぞれの車の状況だけでなく、買取価格を調べる時期によっても変動します。

中古車市場は特に1〜3月と7～9月に買い取りの需要が高まるため、だいたいの査定額を調べる場合も、この時期に調べれば価格はそれ以外の時期に比べて、高めになります。

中古車の需要は1年のうちで3月が一番高くなります。これは4月から新生活を始める人が、3月に車を探すためです。

業者はこれを見越して1〜2月に車を多く仕入れたいため、1〜3月の車査定額は高くなる傾向になるというわけです。

また、1月〜3月までの時期は自動車業界の中でも「決算時期」と呼ばれる時期であり、新車値引きはもちろん、車の下取り金額も大幅にアップしやすい時期になります。

結果的にお得な条件で車を購入できる時期のため、車を売却する時期にも適していると言えるでしょう。

7～9月に査定額が上がるのも同様の理由です。転勤や転職などによる引っ越しは9月に多いことが理由で7～9月の中古車需要が高まり、査定額がアップしやすくなる傾向があります。

ウェブ上で確認できるだいたいの査定額は、直近の情報を元に算出されている物が多いため、これらの需要の変画が、だいたいの価格にも影響を与えます。

業者の情報をすべて信用しない

買取業者は良い業者も多くありますが、悪質な業者も0ではありません。

そのため、業者の出す情報を何でも信用するのは良くないでしょう。中には、都合の良いことを並べ、顧客を騙そうとする買取業者も存在します。

そのような業者に騙されると、車の買取で損をしてしまいます。そのため、すべての業者を信用するべきではありません。
特に相場とは大きくかけ離れている場合、疑いの目を持つことも大切ではないでしょうか。

自分の車の査定額を上げるため行うべき4つのこと

だいたいの査定額を調べて思いのほか高く売れそうであれば、売却や買い替えを検討したいと考える方は、 そのまま正式な査定と売却を進めることになります。

実際の査定では、さまざまな要素が積み重ねられて査定額が決定されるため、あらかじめ知識を持ち、査定の際に少し手間をかけることで、査定額のアップも可能になります。

実際の査定を検討する方は、特に以下の4つを実行することをおすすめします。

• 複数業者に査定を依頼する
• 車をできる限り清潔にする
• 価格交渉を必ず行う
• 好条件なら車を売却する意思を担当営業マンに伝える

一つずつ確認しましょう。

複数の業者に査定を依頼する

車を売却する場合、複数の業者に査定を依頼することをおすすめします。

業者に車を持ち込んで査定を受ける場合、査定してもらった業者に義理立てする、他の業者にさらに査定を依頼するのが面倒、という理由から、査定を受けた一社目の業者の査定額でそのまま売却してしまうという方も少なくありません。

しかし、一社の査定だけでは価格比較ができないため、どうしても結果的に車の査定額が安くなる傾向にあります。

最低でも3〜4社に査定を依頼することをおすすめしますが、近年では車の一括査定サイトも普及しているため、これらのサービスを使って、手間なくできるだけ多くの業者に査定を依頼するのもおすすめです。

車をできるだけ清潔にする

車を売却するという点から考えれば、車は常に清掃を行い、できるだけきれいな状態保つことをおすすめします。

清潔な車は査定士に車の印象をよくするという点で効果があります。ボディや車内に汚れがないことも大事ですが、特に査定額に大きく影響するのは臭いです。

ゴミや汚れは入念な掃除をすれば落とすことも出来ますが、タバコや芳香剤の臭い、またペットの匂いなどは査定前に急いで掃除をしてもなかなか落ちません。

これらの臭いは、査定額を数十万円単位で落としてしまう可能性もあるため、常に車に臭いがつかないよう気をつけておくことが求められます。

査定士は車がきれいだからと言って、故障歴や傷などを見逃してくれるわけではありません。

しかし、車が汚れた状態で査定に出した場合、査定士は車の持ち主が日頃のメンテナンスも怠ってきたのではないかという疑念を持つことになり、高額な査定をつけにくくなります。

必ず価格交渉を行う

実際に車を売却する場合は、売却する業者が提示してきた価格に対して値上げ交渉を行ってみましょう。

買取業者が査定額を提示する場合、はじめから支払えるギリギリの価格を提示してくることは、ほとんどありません。

交渉次第ですが、場合によっては1〜2割も査定額が上がることがあるため、どんな価格が提示されても、一度は交渉をしてみるべきでしょう。

値上げ交渉の方法としては、

などが有効です。

面倒くさがらずに、業者との交渉を行えば、高い確率で提示額からの値上げを実現できるはずです。

条件が良ければ車を売却する意思を担当営業マンに伝える

車を売却する場合、複数の買取業者で見積もりをとり、条件が良い業者に売却することが基本となります。

しかし「買取金額の条件が良ければ車を売却する意思を担当営業マンに伝える」ことも買取金額をアップさせるために重要なポイントです。

買取業者の営業マンも「車を売却してくれない」と感じれば、他社の買取金額を確認するためにも、最初から高額な金額を提示する訳ではなく、できるだけ低い買取金額を提示する傾向があります。

そのため、複数の買取業者で見積依頼しても、買取金額が意外と高くない可能性も考えられます。

少しでも査定金額を上げるためには、売却主から積極的に車を売却する意思を伝えるように意識しましょう。

高く売るための業者選びで知っておくべき4つのポイント

査定額は業者によって大きく異なるため、自分の車に合わせて、適切に業者を選ぶ必要があります。

特に以下の4つのポイントを押さえておくと高額査定を出してくれる業者が見つかりやすくなります。

一つずつ確認しましょう。

小規模の買取業者の方が査定額が高い場合もある

一般的には大手の買取業者の方が査定額が高いと思われがちですが、状況によっては規模業者の方が査定額が高いということもよくある話です。

大手の買取業者は全国の在庫が情報共有されており、買い手のニーズも把握しているため、常に適正で安定した査定額を提示してくれます。

一方で小規模の買取業者の場合、大手ほど多くの在庫を抱えていないことから、売りたい車の在庫が品薄だと多少高い査定額を提示するケースがあるのです。

そして小規模の買取業者の場合、あらかじめ顧客からオーダーを受けて車を探しているというケースもあり、これに合致する車であれば、はじめから高めの査定額で買取を狙ってきます。

もちろんこういったケースは条件が整わなければ実現しませんが、ケースによっては、大手よりも高額な査定額で売却ができることもあります。

このため大手の買取業者だけでなく、小規模の買取業者にも査定を依頼するのが、高額査定を得る上での一つの方法であるといえます。

輸入車の場合は輸入車専門買取業者がおすすめ

輸入車を売却する場合は、国産車を扱っている業者ではなく、輸入車を専門に扱っている買取業者に査定を依頼することをおすすめします。

実は輸入車の場合、国産中古車を扱う一般的な買取業者に査定を依頼すると、査定額が安く見積もられてしまうのです。

国産車を扱い買取業者は輸入車の査定に関する知識に乏しく、また輸入車を販売する販路もあまり持っていないなどの理由から、どうしても査定額が低くなってしまいます。

これに対して輸入車専門の買取業者であれば、輸入車買い取りに対する豊富な知識もあり、もちろん輸入車を売却する独自のルートも持っています。

そのため売却された車を複数の業者を利用する代行費用を支払う必要がない分、買取金額に還元されやすい仕組みになっています。

これらの理由から輸入車専門買取業者のほうが、高額な査定額を提示することができるというわけです。

口コミ・評判からおすすめの車買取業者ランキング形式でご紹介！

車種別の専門買取業者は査定額も高い

人気車の場合は、その車種を専門に扱う買取店での査定もおすすめです。

たとえばランドクルーザーやハイエース、スカイラインなど、特定のユーザーに強い人気がある車種の場合、一つの車種だけを専門に扱う買取業者がいる場合があります。

こういった業者は特定の車種について詳しい査定知識を持っており、またその車種を売るための販路もしっかりと確保しているため、査定額が高くなる傾向にあります。

もちろんオプションパーツに関する知識なども豊富なため、車の状況に合わせて細かく査定し、適正な価格を提示してくれます。

もし自分の車を専門に扱う買取業者がいれば、査定を依頼してみることをおすすめします。

10年落ち10万キロ以上の場合は廃車買取業者もおすすめ

とくに古い中古車の場合、車買取業者ではなく、廃車買取業者に査定してもらう方がお得な場合もあります。

10年を超える低年式の中古車や走行距離が10万キロを超える中古車の場合、一般的な買取業者では、査定額はたいへん低くなり、ほとんど値がつかない場合もあります。

これに対して廃車買取業者は、買い取った車の使えるパーツを販売したり、鉄や銅などの資源として販売したりすることで利益を出すため、車自体の年式や走行距離に関係なく値がつけられます。

もし買取業者に査定を依頼して、あまりにも低い査定額が提示された、金額がつかないなどと言われたといった場合は、廃車買取業者への査定依頼を検討することをおすすめします。

以下のページでは車を高く売る方法について、さらに詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

車を高く売るために知っておくべき10のポイント！事前準備から査定まで

本格的に売却するなら一括査定サイトで複数の買取業者に査定してもらおう

一括査定サイトを利用するメリットは、たくさんの買取業者を簡単に知ることができるという点にあります。 高く売るための業者選びで知っておくべき4つのポイントでも詳しくお伝えした通り、車の査定額は査定を依頼する業者によって大きく変化します。

たとえばAという買取業者では100万円の査定額であった車が、Bという業者では120万円だった、ということも珍しいことではありません。

つまり車の査定では、高い査定額を出してくれる買取業者を探すことがとても重要であるということです。

しかし実際に車の買取業者を探すのはたいへんです。車の売却は頻繁に経験することではなく、自分の住む地域にどんな買取業者があるかを、あらかじめ詳しく知っている人はほとんどいません。

そんな時に頼りになるのが一括査定サイトです。

一括査定サイトには、自分の住む地域で査定や買い取りを行なっている業者が多く登録されているため、査定依頼を出せば、自分の車に最適な買取業者が向こうから連絡してきてくれます。​​

もちろん連絡のあった業者全てに正式に査定依頼を出す必要もありません。

査定を受けたい場合は、業者の中から高く買ってくれそうな3〜4社程度の業者を選んで出張査定を依頼すれば、業者の方からすぐに査定にきてくれます。

気に入った業者がなければ、別の一括査定サイトで別の買取業者を探してもいいでしょう。一括査定サイトによって登録業者が違うため新たな買取業者が見つかるはずです。

そして査定額を確認した上で、買い取りを希望する場合は一番高い査定額を提示した業者に車を売るだけで取引はすべて完了です。

つまり一括査定サイトを利用すれば、業者選びから車の査定・売却にかかる手間と時間を大幅に節約した上で、高額な査定額も引き出すことができるというわけです。

まとめ

今回は、だいたいの車査定額をすぐに調べる方法について詳しく解説しました。

自分の車を手放したいと思った時も、また自分の車を手放すかどうかを検討する場合も、まず知りたいのが自分の車がいくらで売れるかということです。

こんな時に以下の2つの方法を活用すれば、自分の車のだいたいの査定額を簡単に知ることができます。

まただいたいの査定額を調べる際に、注意するべき点として以下の2つのポイントについても解説しました。

さらに今回は、車の売却を進める場合にできるだけ高く売るために行うべきことや業者選びの方法についても解説しました。

車の査定額は、車の状態や車を売却する時期によって大きく変動します。
だいたいの価格は、あくまでも車査定額の「目安」であるという点を踏まえ、適切に対応することをおすすめします。