車査定時に注意するポイント【満足して愛車とお別れするために】
買取のプロセスは愛車とのお別れの貴重な時間、最後の大切なイベントです。
一緒にすごしたくさんの思い出のあるクルマですから、次も良いオーナーの手に届けられることを期待しながら、少しでも高い価格で引き取ってもらいましょう。
そのためにも事前に準備できることは少しでもやっておきたいですね。ここでは査定の際に注意すべきことをいくつかご紹介していきます。
- アピールすべき点
- 修復歴を伝えるべき?
- 車の掃除はしておくべき?
お急ぎの方は目次から気になるポイントを読んでくださいね!
アピールすべき点は希少性よりも...
買取査定額は、もともとの値段の高い安いもさることながら「その車をほしいと思う人がどれだけいるか」ということが大きな要因となり変わってきます。
- 買った時は高かった!
- 高価なオプションもたくさん装着している!
- 希少価値も高い!
こういった一見価値の高そうなクルマであっても、次に欲しい人がいなければ、現金化できないので自動車は流通していきません。
自動車を扱う業者にとって、現金化できないクルマを高い値段で買い取るのはリスクが大きいものです。そのことから、こだわりのドレスアップも、特注のチューニングカーも、欲しい人がどれだけいるかによって買取価格が決まります。
そのため売り手としては、そのクルマの希少性をアピールするより、それぞれの愛車の相場の範囲で少しでも高く売れるように、多くの人が車に求めるポイントに注目してアピールするようことを心がけて臨んでいただくことをおススメします。
モデルチェンジにご注意
電話で買取り価格を問い合わせた後、現車を査定してもらうと大きく値段が下がってしまったり、電話で聞いた価格自体も買取業者によって大きく差があったりする場合があります。
その理由としてよくあるのが、同じ年式ながら途中でモデルチェンジやマイナーチェンジしている場合です。
ニューモデル・マイナーチェンジが発表され、販売がはじまると以前のモデルは型落ちになってしまいます。
一見「書類上では区別もなく同じクルマで同じぐらいの経年だと値段も変わらないのでは?」と思われるでしょう。
では、この型落ちのクルマが市場に出回った時のことを考えてみましょう。
中古車業者さんは現車を見て竸りに入札します。もし車種や経年、年式が同じクルマが並んでいて、片方のクルマが型落ちだとします。その場合、もちろん型落ちの車の評価は低くなりますよね。評価が低いということはつまり、買取価格が下がるということです。
売却時期がモデルチェンジ前かどうかはクルマの買取価格においてかなり重要なんです。
もし愛車の売却を考えているならなるべく早いに越したことはありません。もしまだモデルチェンジを行っていないお車なら今すぐ査定してみてください。
事故したけど修理したし、言わなくて良い?
知り合いの買取業者に聞いてみたところ、修理歴のある自動車の買取についての質問が多くあるようです。
買取店などで自動車の査定をしてもらう際、修復・補修に関して、査定士はほとんどの場合「わかる/見抜ける」ということをまず理解しておいてください。
「きれいに直せたからわからないはず」とおっしゃるかもしれませんが、「きれいに直りすぎていて」傷自体はわからなくなっても「修復・補修した履歴」がわかる、という場合があるのです。 そのため補修歴はわざわざ言わなくても良いように思いますが、先にお伝えになるほうをお勧めします。
理由は、査定士は査定中に怪しい箇所があった際に、それを確実にするために複数の条件をチェックする場合があります。事前に補修箇所を伝えていれば該当するポイントのみをダイレクトにチェックできるので時間の短縮に繋がります。
相場を知りたいだけの人も修復歴を伝えるべし!
ただ金額を知りたいだけだから…と言う場合でも、そもそも修復の無い参考の相場を教えてもらったところで、愛車の状態と該当しない価格を調べても時間の無駄となってしまうでしょう。
また、「修復歴があるけど、もしバレないまま買取ってもらえれば値段が上がるから、知っているけど言わない。」ということも避けた方が良いでしょう。
車買取は古物取引です。所有者から買い取ったものの状態について契約時確認されます。
業者は査定時に見落としたからと言って、修復歴があるのを知っていて言わないでいると、買取金額の差額の返還を要求されたり、買取契約が無効になる場合もあります。
いずれにしても、査定については、知っていることを事前に伝えておいたほうが効率的で合理的なことが多いのでご参考にして下さい。
また、修理歴があるということが事前に分かっている場合は、事故車を専門に扱う買取サイトに査定を依頼したほうが良いでしょう。
どうせ売るし、掃除はカンタンでいいですか?
自動車の査定前にどこまで掃除するべきか?
確かに、合理的に考えて、掃除のしていないクルマと、綺麗に掃除してあるクルマで、物としての本質的な価値はさほど変わらないと思われます。しかし、結論から申し上げると、掃除はされたほうがいいでしょう。
もし事故や補修暦、パーツの欠品など査定に大きく関わるマイナスポイントが無い場合に、査定評価に大きく関わってくるのは、室内の清掃状態である場合が多いです。
その中でも特に気にしておきたいのは「におい」の問題です。臭いは人によっても評価が分かれますので注意が必要です。
- ペットの臭いが強い場合
- タバコのにおい
- 釣りで魚や餌などの生臭さが残っている場合
これらの要素は査定の直前ではもう解決できない問題かもしれませんが、印象を大きく左右します。査定士の印象だけでなく、業者オークションで仕入れた人、さらにはそれを店頭で見て買おうとしているお客様も印象は良くないでしょう。
除臭剤やスチームの対策もある程度の効果がありますが、臭いの元の多くはバクテリアです。その原因を元からしっかり取るためには、業者による車内の丸洗いクリーニング・除菌による除臭施工をする必要があり、お金が掛かってしまいます。しかし、プロでなくても車内をしっかり清掃することで臭いの原因もある程度軽減されます。
そして何よりも綺麗な車内は査定士への「無言のアピール」であることに注目してください。
本当は冷静に公平にしなくてはならない買取の評価ですが、買取店の査定担当者も人間です。普段から綺麗にされている車であれば、オーナーがマメであることが分かり、マメなオーナーであれば、日ごろのメンテナンスも期待できるためプラス査定を付け易くなります。
また、今まで長く乗ってきた愛車に感謝する気持ちで、査定前にはしっかりと清掃をすることをお勧めします!
「キズ」は直しておくべき?
査定の前に、少しでもきれいにしておきたい…傷の類はきれいに直しておいたほうがいいですか?
このことも、自動車を売りたい方が良く疑問に思われる部分かと思います。結論から述べますと、キズは直さ無い方がよい場合が多いです。なぜなら、費用も時間も掛かる割にそれによって得られるものが少ないからです。
事故現状の状態で、自走が出来ない車は、一般の査定をすることはできません。補修を検討するのは、簡単な擦り傷だったりヘコミなどに限られてきます。
これらは直したからといって、その修理に掛かる費用以上に買取の値段が上がる場合はほぼありません。
買取店は自社での修理や提携工場で安く修理ができるため、個人が直すよりも安く直せることが多いためです。
また同様に、皆さんから買い取った車を仕入れる中古車屋さんも、自社で修理することを前提に計算して自動車を仕入れることができます。
つまり最終的に新しいオーナーへ渡る流通のどこかで補修がされれば良いのです。わざわざ一番コストがかかる一般消費者向けのサービスによる補修をお勧めしないのはそのためです。
査定しようと思ったらぶつけられてしまった…相手の保険で直せるんだけど、と言う場合も状況次第です。まずは買取店に相談してみましょう。
査定買取の後、買取店で保険見積もりをするというようなことも可能です。 とにかく下手に自分で何かをしようとせず、買取店に状況を説明して、お互いが有利になる方法を検討してもらうことが得策です。
まとめ
- 中古車の価値は希少性よりも欲しい人がいるかどうか
- 売るならモデルチェンジ前に!
- 修復歴を伝えれば時短になる!
- 車を綺麗にすることでイメージもプラス評価
- 傷があるクルマは修理せずに査定に出してOK
まずは愛車の値段を調べてみよう
愛車を少しでも高く売りたいとお考えの方は、一括査定サイトで愛車の価格を調べるのがおすすめです。
車選びドットコムの一括査定なら、愛車の情報を1回入力するだけで近くにある複数の買取店へ一括で相見積もりできます。 あとは査定額を比較して一番高く売れる店舗で売却するだけ!もちろん、査定額に満足できなければ売却する必要はありません。
愛車の本来の価値を知るためにも、まずは値段を調べてみましょう!